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【菊池雅之 最新国防ファイル】空自のチームワークが活きる 中型輸送機「C-1」 (1/2ページ)

 輸送機はチームプレーで運用する機体だ。パイロットやロードマスター(空中輸送員)など、複数のクルーがワンチームとなり、数多くの任務をこなしていく。

 東西冷戦期から現在まで、航空自衛隊輸送任務の中核を担っているのが、初の国産中型輸送機「C-1」だ。現在同機を運用している唯一の部隊が、入間基地(埼玉県狭山市)に所在する第402飛行隊である。

 C-1は、パイロット2人、偵察航法幹部、機上整備員や空中輸送員などがワンチームとなり運航する。

 パイロットである福留1尉は「C-1は、機動性が高い航空機だ。戦闘機のような単座機とは違い、クルーで飛ばしている。そこで、どのくらいの高度を、どのように飛ぶかなど、全員にしっかりと分かるように伝える必要がある。もし、私の判断が間違っていれば、他のクルーから正しい指摘をされることで安全も確保できる。コミュニケーションを取ることが重要な航空機だ」と語る。

 輸送機は「コックピット部分」と「貨物室部分」の大きく分けて2つのスペースで構成されている。この2カ所を行き来するには、はしごで上り下りをしなければならない。貨物室部分を担当するのが、ロードマスターである舍川(とねがわ)2曹だ。

 「われわれの仕事は、航空機を目的地まで安全に飛行させるため、重量制限を確認し、それに合わせて燃料の搭載量を計算し、貨物室内の人やモノをバランスよく配置して安定させる。機体構造上、輸送機のパイロットは上空では貨物室には目が届かない。だから、ロードマスターは責任を持って貨物室内の管理をしなければならない。何かあればパイロットにしっかりと報告する。操縦に専念してもらうため、必要がなければ極力発信しないのが望ましいが、時機を失しないようにタイミングを図って伝えることが大切だ」

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