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【勝負師たちの系譜】藤井二冠に続く棋士 羽生も凌駕する高い壁超える気概を (1/2ページ)

 藤井聡太二冠がいよいよ、若い頃の羽生善治九段に似てきたと思う。

 今はまだ二冠だが、先輩からタイトルを一つ一つ奪っていった時の羽生はこんな感じだった。また当たる相手が一流棋士だけとなっても、勝率が下がらないところもよく似ている。

 今年度の成績は、渡辺明名人が10勝6敗(0・625)、豊島将之竜王が8勝7敗(0・533)と、タイトル戦を戦えばどうしても勝率が下がるのだが、藤井は21勝4敗(0・840)と、8割ラインを確保しているのだ。

 羽生は余りの高勝率のため、現役36年目でやっと7割丁度に落ちてきたという怪物だが、藤井の勢いは羽生を凌駕している。

 もう一つ似ているのは、ライバルと言われる人たちから、一目置かれているというか、もはや戦う相手なのに尊敬しているのでは、という雰囲気があるところだ。

 羽生も七冠目指していた頃は、ライバルのはずの森内俊之九段、佐藤康光九段らが「どうぞお通り下さい」とでも言っているかに見えた。

 しかしさすがに一生勝てなければ棋士として意味がないと思ったか、羽生に追いつけ追い越せの努力を重ねた結果、羽生世代と言われる棋士は皆、竜王や名人をはじめとするタイトルの座に就いた。

 現在はどうであろうか。すでにタイトルを持っている永瀬拓矢王座にして「藤井さんに勝つにはもう一段二段、ギアを上げなければ」と一目置いている。

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