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【山口那津男 本音でズバッと】菅首相の総裁選不出馬に驚いた 「仕事師」らしい数々の実績は後日評価されるに違いない (2/2ページ)

 菅政権は、切り札となるワクチン接種を65歳以上の高齢者優先で進め、7月末までに2回目の接種を終えた人は約8割に達した。接種開始当初は、一日当たり60万回程度との予測だったが、菅首相は「1日100万回を目指す」と宣言し、6月には100万回を超え、7月には150万回の水準に届いた。

 厚労省は8日、ワクチン接種によって、高齢者の感染を7~8月に10万人、死亡者を8000人減らしたとの試算を提示した。

 デルタ株が猛威を振るい、感染者数は8月上旬に若い世代を中心に急増したが、一人の感染者が何人に感染を広げるかの目安となる「実効再生産数」は、東京、大阪ともに7月31日の1・74をピークに減り始め、すでに1・0を切っている。

 菅首相は3日夕刻、私に電話をくれた。総裁選不出馬と謝意を述べた後、「ギリギリでした」と語った。私は、何がギリギリだったのかを問い返さなかったが、高齢者優先のワクチン接種でデルタ株による感染の猛威からギリギリ抜け出すことが出来たことを伝えたかったのかもしれない。

 振り返ってみれば、この1年で菅内閣は、多数の実績を残している。

 惜しむらくは控えめなアピール力である。「携帯料金の引き下げ」「不妊治療の保険適用」「公立小学校35人学級実現」「2050年カーボンニュートラル宣言」「デジタル庁設置」「福島原発の処理水海洋放出決定」「東京五輪・パラリンピック開催」など、「仕事師内閣」の面目躍如と後日評価されるに違いない。

 菅首相!お疲れ様でした。バトンを渡すまで一緒に頑張りましょう。 (公明党代表・山口那津男)

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