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北朝鮮の金正恩体制が「崩壊の時」に近づいている (1/5ページ)

 北朝鮮の金正恩体制が、「崩壊」のその時に近づいている。

 もっとも、金正恩体制がいつ頃までに崩壊するのか、具体的な時期を現時点で予測できるわけではない。また、崩壊の可能性が何パーセントぐらいまで高まっているか、数字を示せるわけでもない。

 未曽有の「貿易停止」…経済制裁を凌駕

 しかし、金正恩体制が崩壊する「蓋然性」が高まっているということは、ハッキリ言うことができる。蓋然性とは、その事柄が実際に起こるか否かの、確実性の度合のことだ。

 あるいは、過去と比べ、金正恩体制が崩壊する可能性が相対的に高まった、と言い換えることもできるだろう。

 そのように言うことのできる理由は何か。答えは、新型コロナウイルスの影響だ。といっても、北朝鮮国内での新型コロナ感染が致命的なレベルに達している、というわけではない。北朝鮮は現在に至るまで、国内での感染者発生はゼロだと主張し続けている。それを真に受ける向きは少ないものの、体制が動揺するような状況も観測されていない。

 北朝鮮に危機をもたらしているのは、むしろ、コロナ対策の厳しすぎる防疫措置の方だ。

 北朝鮮は2020年1月から、新型コロナの流入を防ぐとして国境を封鎖し、貿易も停止した。国家が「重要」と認めたものについてのみ、税関を通さない「公式の密輸」という歪な形での輸入が細々と続けられている。

 (参考記事:中国に停まったままの北朝鮮貨物列車、「公式密輸」に利用か

デイリーNKジャパン

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