「叶姉妹が理想」結婚詐欺女の“素顔”怪死した男性4人

2009.10.27

 “結婚詐欺”の容疑などで埼玉県警に逮捕された東京都豊島区の無職の女(34)の知人男性2人が、今年5月と8月に不審死していたことが27日までに分かった。県警は自殺を偽装した殺人の疑いもあるとみて調べているが、女と接点があった別の男性2人も相次いで死亡しており、関連を捜査している。

 8月6日午前、埼玉県富士見市の駐車場に止めてあったレンタカーの後部座席で、東京都千代田区の会社員、大出嘉之さん(当時41)が遺体で発見された。車内で練炭が燃えた跡があり、死因は一酸化炭素中毒だったが、車の鍵や遺書はなく、大出さんの血中からは微量の睡眠薬が検出された。県警は他殺と断定して調べを進め、遺体発見前日に女が大出さんと一緒にいたことを突き止めた。女は大出さんに「学生だからお金がかかる。欲しいものがある」などと、うその話を持ちかけ、約500万円をだまし取っていたという。

 その後の調べで、女が訪問ヘルパーとして出入りしていた千葉県野田市の安藤健三さん(当時80)が5月に起きた火災で死亡していたことも分かった。安藤さんの遺体からも睡眠薬の成分が検出され、女が火災当日に安藤さんの口座から現金を引き出していたことも防犯カメラの映像で確認された。

 県警によると、ほかにも都内と千葉県内で、女とかかわった男性2人が死亡しているという。女は、インターネットで知り合った長野県の50代と静岡県の40代男性に「学費が3カ月未納で卒業できない。卒業したら、あなたに尽くします」などと結婚話を持ちかけ、計約330万円をだまし取ったとして詐欺などの疑いで逮捕された。

  ◇  ◇  ◇

 女が住んでいたのは、JR池袋駅から徒歩3分ほどの14階建ての新築高層マンション。今年8月ごろ最上階の1室に入居し、逮捕される9月まで住んでいた。住人によると、間取りは1LDKで家賃は25万円という。

 女を知るマンションの関係者は「身長は160センチにも満たない小柄で、太っていた。いつも黒のロングワンピースで長い黒髪を後ろでしばっていたが、髪はフケだらけでワンピースも古ぼけていた。だらしない人という感じだったが、ワンピースの胸元がぱっくり割れていたのだけは印象的だった」と語っている。

 女はブログを開設しており、そこでは高級店で食べ歩きするグルメぶりを披露。知人には「叶姉妹が理想」などと語っていたという。

 一方、女に500万円をだまし取られた末に死亡した大出さんは模型製作が趣味で、父親が千代田区神保町に所有するビル内に事務所を構えて作品の販売まで行う“模型の達人”だった。

 大出さんは自らの作品を紹介するブログで、コンテストで受賞した自慢のプラモデルを公開していた。質の高い作品にはファンも多かったという。

 最後のブログは遺体発見前日の8月5日。プラモデル製作のペースが落ちたことについて「実は41歳の私は婚活中でして、今日相手のご家族と会うのです。ここ最近ずっと相手と新居を探したり新生活のことを話し合ってるんです。今夜から2泊3日で相手と婚前旅行に行きます」と説明。「結婚したらしばらく模型は無理でしょうけど、パワーアップしていつか必ず復活しますよ」とつづっていた。

 女は県警の調べに「男性と駐車場に行ったが、けんかをして別れた。そのショックで自殺したのではないか」と話しているという。

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