女性社員に“コマネチ”強要 人材派遣会社でセクハラ訴訟

2009.10.30


セクハラ訴訟に発展したビートたけしのギャグ「コマネチ」【拡大】

 石川県金沢市の人材派遣会社で昨年2月、営業部長の男性が当時部下だった20代の女性に対し、職場内でビートたけしのギャグ「コマネチ」のポーズを強要。さらに、事実無根の性的なうわさを流布したセクハラ行為で、金沢地裁に提訴されていたことが分かった。女性はすでに退職しており、精神的苦痛の慰謝料として同社に約360万円を請求。会社側は請求棄却を求め、争う姿勢を示している。

 訴状などによると、女性は昨年2月、勤務先の人材派遣会社の営業部長から「恥やプライドを捨て職務にあたるために机に上がれ」と命令され、男性社員3人とともに30回以上の「コマネチ」ポーズと大声の発声を強要された。

 さらに、スカート姿にもかかわらず脚を広げた格好で机上に立たされ、男性社員の前で10回にわたり、大きな声で「コマネチ!」と絶叫させられた、としている。

 「コマネチ」は、1976年のモントリオール五輪や、80年のモスクワ五輪で活躍したルーマニアの女子体操選手、ナディア・コマネチさんのレオタード姿をちゃかしたビートたけしのギャグ。“がに股”スタイルで、レオタードの食い込みを強調するように股間に両手をあて、両ひじを広げながらのけぞるように「コマネチ!」と叫ぶもので、このギャグは80年代前半に大流行した。

 原告によれば、この営業部長は昨年4月以降も、女性に対して性行為を求める卑猥な言葉をかけたうえ、事実無根の男性関係のうわさを社内で広めた。そのため女性は今年3月、退社せざるを得なくなったという。

 夕刊フジの取材に対し、人材派遣会社の担当者は「(女性の訴えは)まったくの事実無根。退職理由も自己都合であり、なぜこのような訴訟を起こしたのか理解に苦しむ。営業部長は、まだ会社に在籍しており、全力で潔白を証明していく」と話している。

 なお、本家「コマネチ」のビートたけしは、ナディア・コマネチさんに配慮し、このギャグを事実上封印。近年は酷似した動きとポーズで「前方後円墳!(ぜんぽうこうえんふん)」と発声するギャグを披露している。

【関連記事】
“パワハラ”事件もKYで非難殺到NTT西日本−兵庫
NTT西子会社社員「おれが神様や」取引先女性脅し暴行