英国籍の英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=の死体遺棄事件で逮捕された市橋達也容疑者(30)が、今月10日の電撃逮捕以来2週間ぶりに食事をとった。これまで緑茶と水をすする程度だった市橋容疑者が最初に口にしたメニューは「豚の照り焼き」。いきなりそんなに脂っこいものを食べて大丈夫なのか?
「常識的に考えれば、断食未経験者が2週間の絶食後にいきなり通常食を取るのはあまりにも危険。いくら若い男性といっても、豚の照り焼きなどもってのほかです。まずは流動食やおかゆ、白身魚など、脂肪分や食物繊維が少なく、やわらかく消化の良いものを少しずつ取っていかないと、消化器官に大きな負担をかけることになります」
こう指摘するのは元女子栄養大教授の青木菊麿氏。ダイエット目的で1週間以上の長期断食に挑んだ女性が、断食終了直後にいきなり大食いした結果、激しい腹痛を引き起こした事例もあるという。
「内臓が完全に休息状態の中、いきなり普通食をとって腸ねん転を引き起こしたと考えられます。最初はおもゆにとどめ、3分かゆ、5分かゆ、7分かゆなど徐々に慣らしていくべきです。拘置所の弁当はそれほどのボリュームではないでしょうが、おなかが空っぽになった状態ですぐに普通食に戻すことは非常に危険な行為です」
市橋容疑者が食べた千葉県警行徳署の弁当(被留置者給食)は1食あたり420円で、一般競争入札で落札した同県鎌ケ谷市内の仕出し弁当業者が納入。健康面に配慮し、カロリー計算に基づいて作られているという。だが、25日以降は万一の事態に備え、同容疑者の身柄を医師常駐の千葉刑務所の拘置施設に移送、食事も医師の監視下で取ることになる。
命をかけて(?)食した豚の照り焼きは、市橋容疑者の閉ざされた心を開くのか。犯罪心理に詳しい医師の日向野春総氏は「食べ方次第。少量をちびちび口にしたようなら警戒心をまったく解いておらず、一気にパクパク食べたようなら十分に(自供の)チャンスはある。警察は焦って尋問するのではなく、長期戦で臨むことです」と話している。
【関連記事】
・市橋、謎の“断食”2週間に 医師から限界説も
・市橋も目指した南の島 犯罪者はなぜ沖縄に逃げる!?
・「死刑もあり得る」市橋取調べ中の検事発言に改善要求
