不足してるとばかり 輸入ワクチン激余りで1千億円がドブに

2010.01.23

 新型インフルエンザの輸入ワクチンについて2月の第1回出荷分、474万回分のうち、全国で入荷を希望したのは山梨県のわずか200回分のみだったことが厚生労働省の調査で分かった。厚労省は計9900万回分の輸入を海外製薬会社と契約し、金額にすると何と約1000億円。このままでは流行よりも、ワクチン余剰が深刻な問題になりそうだ。

 厚労省はワクチンの輸入に向け、今月から全国の自治体に必要量を調査していた。結果、希望したのは山梨県の200回分のみ。輸入ワクチンは国の方針が当初「2回」から「1回」に変更され、「余る」と懸念されていた。

 厚労省は余剰分を備蓄する方針だが、使用期限が半年から1年半と短く、さらに専門家の間では「次のシーズンには新型の流行が収まるか、タイプが変化して今のワクチンは使えない可能性が高い」との声も。約1000億円の税金をドブに捨てる事態になりかねない。

 また、輸入ワクチンは大瓶のため、24時間以内に少なくとも大人10回分を使い切らなければならない。横浜市内の呼吸器科開業医は「国産ワクチンも大瓶を入荷したが、1日10人も接種希望者は来ないので無駄が出て困っている。別の診察で来たメタボっぽい人に勧めて打っているほど」と、ダブつき気味の現状を明かす。

 国立感染症研究所によると、11−17日までの1週間に新たに医療機関を受診したインフルエンザ患者は推計約48万人(前週約59万人)。7週連続で減少したものの、依然猛威を振るっている。東京都など多くの自治体では優先接種が終わり、だれでも接種できるので、受けておいて損はなさそうだ。

 

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