ヒーローも不況には勝てず!? ウルトラ一家また身売り

2010.03.18


昭和、平成のウルトラマンもそろって“身売り”【拡大】

 ウルトラマンシリーズなどの特撮ドラマ制作で知られる映像制作会社「円谷プロダクション」が来月、パチンコ機器の企画・販売大手「フィールズ」の連結子会社になることが分かった。パチンコ業界は、パチンコ台に人気キャラクターを起用するのがはやりで、争奪戦が激化している。フィールズは円谷プロを傘下にすることで、映画化などの新事業も検討しているという。

 フィールズは17日、円谷プロの現在の筆頭株主でテレビCMなどを制作するティー・ワイ・オー(TYO)が保有する全株式(発行済み株式の51%)を4月上旬までに取得する予定と発表した。取得額は未定。

 円谷プロは、ゴジラの生みの親で「特撮の神様」と呼ばれた円谷英二氏が1963年に設立。66年からスタートした「ウルトラシリーズ」で日本中に怪獣ブームを起こし、その人気は世界に広がっている。

 しかし、クオリティーを追求するあまり、制作費が経営を圧迫。ウルトラシリーズに次ぐヒット作も出なかったため、経営方針をめぐって経営陣と創業者一族の争いも表面化した。

 2007年には創業者一族が経営権を手放し、TYOの傘下に。その後、ウルトラマンのフィギュア製作などで同社と深い縁を持つ玩具メーカーのバンダイが株式の49%を保有した。

 経営権を取得するフィールズは88年に名古屋市で創業。パチンコ・パチスロ機販売の一方、格闘技イベント「K−1」のメーンスポンサーもつとめており、同社の山本英俊会長はカジノドライブなどの競走馬を保有する馬主としても有名だ。

 業界関係者は「背景には、パチンコ業界で激化する人気キャラクターの版権争奪戦がある。円谷プロを傘下にすることでフィールズは業界内での地位確立を狙っているのだろう」と話している。

 

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