毎年春に東京都心をにぎわす名物祭り。JR水道橋駅側の「三崎稲荷神社」の氏子9町会がそれぞれ神輿を繰り出すなか、今年も意外な集団の「神輿渡御」が祭りを盛り上げた。約100カ国から訪日観光客を受け入れる「サクラホテル神保町」の外国人宿泊客と、都内200カ所で外国人専門賃貸を展開する「サクラハウス」に滞在中の米、独、豪、香港などの外国人約30人が、人生初の神輿担ぎに挑戦したのだ。
同神社は旅行の神様として信仰を集め、旅の安全を願う旅人が多く参拝に訪れる。ホテルが所属する町会「一神会」の神酒所からホテル前までの約200メートルを、そろいの法被と足袋でキメた“外人連”が渡御する様子に、沿道の観客も拍手喝采。
同ホテルでは、通年で外国人滞在者向けに寿司教室や能のワークショップなど日本文化体験イベントを実施しており、今回も代表的な日本の「祭り文化」体験の一環として、同町会の協力を得て実現したという。
米国出身の男子大学生(21)は、したたる汗も気にせず、「“神輿ステップ”はサンバのノリに近いから大丈夫。手ぬぐいをもらい、弁当引き換え用のタスキをもらったり、オフィス街の路上で振る舞われるおいしいお酒や食事など、日本独特の祭り文化が体験できたことは最高にファンタスティックです!」と満足顔。
同ホテルは、1泊3150円からのリーズナブルな料金と、旅行者同士が気軽に知り合えるユースホステルのような雰囲気が世界のバックパッカーに好評。「ロンリープラネット」をはじめとする外国のガイドブックで長年、紹介されてきた。
広報担当の鈴木智子さんは「参加者たちが今回のお祭り体験を世界各地に広め、私たちもホームページなどで積極的にPRすることで、来年以降、さらに多くの外国人観光客を東京に呼び込みたいと思います」と意欲をみせていた。(小川健)
