女子児童の自転車のサドル78個を盗んだ窃盗の疑いで、栃木県警さくら署は先日、会社員の福田裕一被告(37)=器物破損罪で起訴=を再逮捕した。調べに対し、「サドルを見て楽しんでいた」と容疑を認めている。変わった趣味もあるものだと思いきや、“サドルフェチ”の世界は意外なほど奥が深かった。
《サドルの匂いがたまらない!》《JK(=女子高生)が降りた後直後のサドルを舐めてみたがまだ温かかった》《金属部分全部はずして股に挟んで擦りながら…(以下省略)》
これらは、いずれもサドルフェチが集まるサイトに書き込まれた“体験談”だ。ほかにも、サドルをめぐる信じがたい変態行為が赤裸々につづられている。サイト内の情報を総合すると、フェチはいずれも男性で、スカート姿の女性が降車した直後の、ぬくもりが残るサドルに異常な性的興奮を覚えているようだ。
とんだ変わり者がいるものだ…と思ったら、なんと街中で自転車に乗る女優の尻とサドルに徹底的にフォーカスした『自転車のお姉さんのお尻』(アロマ企画)なるビデオも発売されていた。
中身にわいせつ場面は一切なく、ひたすら「お尻達を様々な視点からキャッチ!!」(紹介文)する内容だが、扱いはあくまでAV。これを「第一級の芸術作品」と絶賛するのが「のぞき学原論」(三五館)の著書がある三浦俊彦・和洋女子大教授(美学、哲学)だ。
三浦氏は「自転車に乗る女性の尻の卑猥度が他のポルノより何倍も深いのは、『日常の秘密化』にある」と解説する。
「街中で自転車に乗る女優の尻を背後から接写することで、周囲の何の変哲もない日常風景と相まって、たちまち覗きの対象としての『日常の秘密化』が醸成されます。上り坂で力を入れる際、女性の小さな尻肉の隆起がいっそう浮き上がる瞬間や、信号待ちで女性の柔らかい尻とサドルが接着する瞬間のエロスは第一級の芸術。その結果、無機質なサドルも『汎ポルノ主義』(=どんな情景もポルノになり得る)の象徴となるのです」
なかなか凡人には理解しがたい芸術感覚だが、このほかにも三浦氏は、日常会話をする女性の口元だけにフォーカスした『歯大好き』(ふぇち工房)も推奨。このシリーズ20作品以上も作られているという。
ちなみに福田容疑者は今年5月、女子中学生のヘルメットに、携帯用の小瓶に入れた尿をかけた器物破損の現行犯で同署に逮捕されているが、犯行を連想させる『田舎のヘルメット○○生に中出し』(ナチュラルハイ)なるAVも発売されている。
もちろん、実際にサドルやヘルメットを盗んだり汚す行為は犯罪。「あくまでも『見て楽しむ』にとどめる、理性あってのエロスであり芸術」と三浦氏はくぎを刺している。
