もしも“章男イズム”を肌で感じたかったら

★トヨタG’sヴォクシー&ノア

2010.08.09


トヨタG’sヴォクシー&ノア【拡大】

 「クルマは料理と同じ。見ただけでワクワクし、降りたときにハッと感じていただけるような“クルマの味”を追求していきたい…」

 そう東京モーターショーで語ったのは誰あろう豊田章男氏。実に14年ぶりの創業者系トップとして去年話題になったトヨタ自動車の社長だが、その“アキオ改革”の大きな目玉がクルマの味。分かりやすいようでわかりにくい話だが、それがようやっと現実の物となった。先日発売の「G’s」シリーズだ。

 今後ラインアップに徐々に追加されるはずだが、要はトヨタ初の社内カスタムグレードで、第1弾がミニバンのヴォクシー&ノア。一見「どこがそんなに大改革なの?」と言いたくなるが、これが大変。今までは発売後に行っていた足回りの強化パーツやエアロパーツの取り付けを工場のライン上で行うわけで、事実上トヨタのクルマ作りの基準を変えることになる。

 ユーザー側から見ても、カスタムカーなのに長期保証や、チューニング分の下取り価格の上昇が見込めるなどメリットも多く、まさに静かなる革命。

 実際乗ったところ、158psの2リッターエンジンの加速感こそ変わりないが、シャープかつ手応えのあるステアリングや、硬めだが快適な乗り心地、ガッチリとしたボディーなどまさに“クルマの味”がアップ。ミニバンとは思えない。

 社長自らレースに出るなど、クルマ好きを前面に押し出す新生トヨタ。果たしてこの改革は吉と出るのか凶と出るのか。このクルマに乗って判断されたし! (自動車評論家・小沢コージ)

 

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