【メトロ80年】(1)民営→官営→再び民営化へ

2007.11.28

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昭和2年に東京メトロの前身、東京地下鉄道が開業したころに使用された1000形車両(東京メトロ提供)【拡大】

 日本初の地下鉄誕生は昭和2年12月30日。現在の東京メトロ銀座線浅草−上野間(2・2キロ)で開通した。早川徳次(1881〜1942)が立ち上げた東京地下鉄道による民営だった。★鉄道特集

 市電やバスに押され乗客は増えず、一時は、都心の新橋までの延伸も危ぶまれた。東京は地盤が弱く、地下鉄の開業は適さないともいわれた。それでも、早川は地下鉄の将来性を信じた。

 沿線デパートに新駅建設の出資を持ち掛け、見返りに地下道と店を直結。浅草と上野駅前には、ビルを建て食堂と良品廉売店をオープン、駅構内にも次々と店を設置した。「エキナカビジネス」の走りだった。

 夕刊無料配布など、あの手この手の乗客獲得にも努め、昭和9年6月、新橋延伸にこぎ着けた。その後、経営権の譲渡を経て、同16年、営団地下鉄による官営となった。

 東京メトロの誕生(平成16年)で現在の運営は再び民間に。都内に8路線を持つ同社も少子高齢化で乗客減が見込まれるが、「地下鉄の父」と呼ばれる早川の精神を受け継ぎ、完全民営化を目指している。★(2)につづく

 

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