堺屋太一氏が提言“スカイツリー”生かす3つのポイント

★「イベント学会」研究大会

2011.10.24


堺屋太一氏【拡大】

 作家で元経済企画庁長官の堺屋太一氏が会長をつとめる「イベント学会」は先ごろ、『イベントが都市を創造する』『東京スカイツリーの出現と街づくりイベントの可能性』をテーマに、研究大会を開いた。

 まず、実行委員長でイベント学会理事・上智大学教授の師岡文男氏が開会宣言。「今年の日本は想定外の災害に見舞われている。こんなときこそイベントに力が試される」と挨拶した。

 開催地の山崎昇・墨田区長が「イベント学会が墨田区で開催されることを心から歓迎したい」と述べた後、堺屋会長が登場。満員のホールに大きな拍手が湧き起こった。

 堺屋氏は「墨田区には東京スカイツリーという大きな名物ができました。顔を魅力的にするのに大事なのは目と口。鼻だけでは魅力的になりません。目というのは“目力”のことです。人々が楽しめるような街づくりには、(目や口にあたる)はブランド作りや名物作りが欠かせません」と持論を披露。

 その後、同氏がこれまで手がけたいくつかのイベントの中から1975年の「沖縄国際海洋博覧会」を例に挙げた。

 「本土復帰の前年、沖縄県に県外から来た人は24万人で、合計100万泊しました。私はこれを5年以内に10倍、つまり240万人が訪問して1000万泊するという計画を立てました」

 これを実現するために当時、世界で最高のツーリズム・プロデューサーといわれていたアラン・フォーバス氏を米アトランタから呼び寄せたという。

 「そのとき彼が言ったのは、観光開発をするには6つの要素があるということでした。まずはヒストリー、歴史です。2番目はフィクション、有名な歌や物語のことです。3番目は音楽が面白く食いもんがうまいこと、4番目は博打(があること)。そして5番目は景色のいいことで、6番目はショッピング。品ぞろえが良く価格が安ことです。私は彼に『6つの要素のうち3つをそろえろ』と言われました。ただ、6つともそろえようとしたら個性がなくなり必ず失敗する、ともいわれました」

 そのうえで、「墨田区の観光を開発していくには、6つのうちの3つをどう作るかが重要なポイントになります」とまとめた。

 同イベントでは、ほかにも地域を活性化するさまざまな研究発表やシンポジウム、レセプションなどが行われた。(城山仁)

 

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