プロダクトプレイスメント 映画やテレビの中に商品を登場させる

2013.02.05


ボンドとアストンマーチン(ソニー・ピクチャーズ提供)【拡大】

 以前、テレビでアラン・ドロン主演の映画『太陽が知っている』(1969年公開)を見ていたときのこと。ドロンが酒を飲むシーンで、「ジョニ赤」と思われる赤いラベルが斜めに貼られた四角いボトルが画面に映し出された。ドロンにジョニ赤という組み合わせに強い興味をいだくと同時に、これはたぶん「プロダクトプレイスメント」の手法だろうと思った。

 プロダクトプレイスメントとは、映画やテレビドラマなどの中で、企業の商品やロゴなどをさりげなく登場させ、見る側にすり込んでいく広告手法のひとつ。いわば、映像の中の「イベント」だ。

 歴史的には、1955(昭和30)年に公開された映画『理由なき反抗』で、ジェームス・ディーンが頻繁に整髪するシーンが登場した。すると、その時使われたクシの入手先の問い合わせが殺到したという。これにヒントを得て、映画会社が意図的にタイアップを図ろうとしたことがはじまりとされる。

 一方、わが国では既に江戸時代から歌舞伎に商品の宣伝文句や街の話題が取り入れられて評判になっていた。とりわけ、1718(享保3)年、江戸の森田(守田)座で二代目市川団十郎が外郎売りにふんし、小田原の薬屋の家伝薬「透頂香」(とうちんこう)の宣伝口上を述べたてたのは有名だ。

 最近では、映画やテレビだけでなく、ゲームやアニメでもそれとわかる商品やキャラクターが写っていることに気がつく。そうした観点から画面を見るのも楽しい。

 ところで、人気映画「007」シリーズでボンドガールとともに話題を呼ぶのがボンドカー。最新作『スカイフォール』に登場しているのはアストンマーチン・DB5だ。かつてはBMWなども使われたが、最近はフォード社との契約により、同社系列の車が多く登場している。

 ■『企画のヒント』

 プロダクトプレイスメントは、企業や商品の情報が映画やアニメの映像のコンテンツとして認識される。一種の広告であるのにも関わらず、録画機器のCMカット機能で消されることもない。作品や番組の構成上大きな妨げにならない限り、露出される可能性が大きい。いってみれば「企画力」が勝負。予算との相談もあるが、PR手法のひとつとして注目していたい。 (広告・イベント研究家 熊野卓司)

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

フィリピン人講師とスカイプを使って、1対1のオンライン英会話レッスン。毎日受講しても月5000円です。

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!