「盗人猛々しい!日韓交流やめます」仏像盗んだ韓国に怒る対馬

2013.03.24


観音寺の「観世音菩薩坐像」(長崎県提供)【拡大】

 長崎県対馬市の観音寺から盗まれた「観世音菩薩坐像」(高さ50・5センチ)が、韓国で発見されながら韓国の裁判所が返還差し止めの仮処分を決めた問題は日韓の溝をますます深めた。韓国仏教界は「倭寇に略奪された」と主張するが、この論法に従えば朝鮮半島伝来の仏像や古美術品の大半が返還の対象になりかねない。近畿でも密接な関係にある日本と韓国だが、朝鮮半島との懸け橋となってきた対馬では当惑と怒りが交錯している。(九州総局 田中一世)

 「対馬の人が大切に守ってきた信仰の対象を盗んでおきながら屁理屈(へりくつ)をこねて返さないとは…。北朝鮮による拉致事件と同じ論法じゃないですか。盗人猛々(たけだけ)しいとしか言いようがない」

 観音寺前住職、田中節孝氏(66)はこう語った。長男の節竜氏(37)に住職を譲るまで30年間仏像を守ってきただけに憤りを通り越してむなしさを感じる毎日という。

 朝鮮半島では統一新羅〜高麗時代(7〜14世紀)に数多くの仏像が制作されたが、14世紀末に成立した李氏朝鮮は儒教を国教としたため各地で仏像破壊が起きた。惨状を見かねた日本人が廃棄された仏像を持ち帰ったと伝えられる。

 対馬の寺社は統一新羅〜高麗時代の仏像を数十体所蔵するが、大半は焼け跡や欠損がある。観音寺の仏像も14世紀前半に浮石寺で作られたようだが、傷があり光背がない。浮石寺は李朝時代に一時廃寺になっており、この時期に対馬に持ち込まれたとみられる。

 だが、韓国仏教界は歴史的背景には触れず「盗まれた」の一点張り。浮石寺の僧侶は今月14、15の両日、「仏像が早く元の場所(浮石寺)に戻るのを願う」と書いた手紙と、寺のお土産用人形(約850円)を携えて観音寺を訪れた。

 対馬では怒りが渦巻いている。地元経済界は毎夏、韓国から舞踏団などを招き李氏朝鮮の外交使節団「朝鮮通信使」のパレードを実施してきたが、主催者の「厳原港まつり対馬アリラン祭振興会」の山本博己会長(50)は「まったくバカにしている。パレードはもうやめたほうがいい」。観音寺のある小綱集落の男性は「先祖代々何百年も拝んできた仏像だけにみんな怒ってるよ。韓国人は何するかわからんので来てほしくないという人もいる」と語った。

 同様の事件は過去にもある。長崎県壱岐市の安国寺所蔵の経本「高麗版大般若経」(重要文化財)が平成6年に盗まれ、酷似する経本が翌年韓国で見つかった。外務省は盗品の疑いが強いとして調査を依頼したが、韓国政府は経本を国宝指定し、調査を拒んだ。

 昭和40年の日韓請求権・経済協力協定は「財産、権利などの請求権は完全かつ最終的に解決された」と明記。盗まれ、国外に持ち出された仏像を返還しないことは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の文化財不法輸出入禁止条約にも反する。

 ただ、背景を探ると日本側にも今回の事態を招いた一因がある。

 平成22年8月、日韓併合100年にあたり菅直人首相(当時)は、過去の「植民地支配」に「痛切な反省と心からのおわび」を表明し、李氏朝鮮時代の儀典書「朝鮮王朝儀軌」の引き渡しを約束する首相談話を発表、11月に引き渡し協定を結んだ。これを機に韓国で仏像や古美術品の返還要求が強まったからだ。田中前住職はあきれ顔でこう語った。

 「民主党政権の姿勢が韓国を調子に乗らせてしまったかもしれない。でも仏像は対馬に渡ってなければ現存しなかったはず。対馬と韓国は歴史的に僧侶の行き来も活発だったので友好を深めたいと思っていたが、もう日韓交流はやめます…」

対馬・仏像返還問題

 長崎県対馬市の観音寺で昨年10月上旬に本堂から仏像が盗まれ、韓国・大田地方警察庁が今年1月29日、窃盗グループ首謀者の男(69)を立件し、仏像の回収を発表した。これに対して韓国・瑞山市の浮石寺や仏教界が「(仏像は)倭寇に略奪された」などと訴え、大田地裁は当面返還を差し止める仮処分を出した。

■関連記事
 ⇒懲りないコリアン WBC球場でまたもや“マナー違反”
 ⇒盗んだ仏像「自分たちのもの」と言い張る韓国の宗教事情
 ⇒韓国で最も嫌われるサムスン!? シャープ出資はXデー狙いとの憶測も

■関連サイト
 ⇒【msn産経westへ】

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。