授業料年27万円で国立大卒になれる「夜間主コース」

2013.04.23


埼玉大のキャンパス。「夜間主コース」で国立大卒に【拡大】

 あなたが仮に52歳だとしよう。18歳で1979年に大学に入学したときの学費(初年度納入金)は、国立大学が22万4000円、私立大学の平均が64万8637円だった。ところが現在は国立は81万7800円(うち授業料53万5800円)、私大の平均は文系で約120万円、理系で150万円になっている。

 では、34年間で日本は学費の値上げに見合う豊かな国になったのか。世帯年収(中央値)は98年は544万円だったが2009年は438万円にまで減少。全大学生の中での奨学金受給者割合は、98年の23・9%から10年には50・7%にまで上昇した。家計が苦しく大学に行けないという時代が来てしまったのだ。

 しかし、ここに切り札がある。初年度納入金が40万8900円(うち授業料26万7900円)という、学費が激安な国立大学があるのだ。その名は「夜間主コース」、いわゆる夜学である。夜学に悪いイメージを持つ親もいるが、その意識は誤っていると言わざるを得ない。大学の夜間主コースは、昼間と同じ教授が授業を教える上、社会人学生も多く、就職もバッチリという最高の環境なのだ。

 首都圏文系なら、埼玉大学経済学部がある。定員50人で、うち30人は社会人、20人は高校生を主な対象とする学校長推薦の入試だ。

 社会人入試枠も、必ずしも正社員である必要はなく、年齢に関係なくリベンジのチャンスがある。入試方式は小論文と面接で、出願書類の審査もあるが、センター試験などのいわゆる学力試験は課されない。

 さぞや人気と思いきや入試倍率は低い。2012年度入試では1・45倍だった。授業の開講時間は午後6時〜同7時半、同7時40分〜同9時10分。昼間とほぼ同じ講義やゼミを、半額の授業料で受講することができる上、昼間の講義やゼミ、他学部の科目を履修することも可能だ。

 基本は月〜金の授業だけで卒業できる。学生は10代、20代の若者から60代までいる。1学年50人という定員から学生同士の交流も活発だ。出願期間や試験日は11月なので早めの準備が必要だが、ぜひ検討してほしい。

 ■山内太地(やまうち・たいじ) 1978年岐阜県出身。大学研究家。東洋大社会学部卒。国内の4年制大学783校(2012年度現在)をすべて訪問、取材。『時間と学費をムダにしない大学選び2014』(中央公論新社)など著書多数。ツイッター@yamauchitaiji

 

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