カプリ島シリーズが圧巻 ニューオータニの「バー カプリ」

2013.04.25


ニューオータニのメインバー「バー カプリ」【拡大】

 ホテルのバーといえば、やや照明を落として格調の高い大人の男の社交場というイメージがある。だが、ホテルニューオータニのメインバーである「バー カプリ」は、いささかたたずまいが違う。

 ナポリ湾に浮かぶカプリ島を題材にした画家ポール・アイズピリの壁面いっぱいに掲げられた7点の「カプリ島シリーズ」が圧巻なのである。

 近代フランス絵画の蒐集家として知られたニューオータニ2代目大谷米一社長がアイズピリの作品「カプリ島」と出合ったのが縁だ。7点のうち5点はこのバーのためだけに描かれたもので、豊かな色彩の中に陽気なイタリア女性がいたずらっぽくほほ笑む作品など、旅情をかき立てられる。

 「2年前、この絵を見るためにアイズピリのお孫さんが日本に来られたのですよ」とさりげなく説明してくれるバーテンダーとのおしゃれな会話が楽しい。夜7時半からピアノの生演奏(11時半まで)が始まり、一層居心地がよくなる。

 だから、カクテルを楽しむ女性の1人客を見かけるのは普通のことである。それを「バー カプリ」の支配人でチーフバーテンダーの小森谷弘さんは「社会の中枢で働く女性が増えたということでしょうね」とみる。

 確かに50代を中心に40代から80代という幅広い客層が集うこのバーに、今の日本の実相が縮図としてほの見えるようだ。ホテルニューオータニは、東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年に開業。ザ・メイン、ガーデンタワー、ガーデンコートの3棟を擁し、客室1479室、レストラン38店、宴会場34カ所、約1万坪の日本庭園、都内シティホテル最大級のアウトドアプールなどからなる日本有数の巨大ホテルである。

 かつて作家の森村誠一氏、イタリア料理の落合務氏らが働き、ジャズ歌手の阿川泰子はこのバーで歌っていたのがデビューのきっかけだった。

 「バー カプリ」はカウンター15席、テーブルは70席、他に2つの個室がある。1脚2万円のずしんとしたバカラのグラスで提供される「ザ カプリ マティーニ」(1600円)は、普通のカクテルグラスの倍の大きさで、キーンと冷えた絶妙のマティーニをたっぷり味わえる。

 さて、今夜、カプリで一杯いかが。 (谷口和巳)

 ◆「バー カプリ」 午後1時〜午前1時。生演奏カバーチャージ1人525円、サービス料10%。(電)03・3238・0035

 ■谷口和巳(たにぐち・かずみ) 団塊世代の編集者。4つの出版社を転籍、19の雑誌に携わり、編集長として4誌を創刊。団塊世代向け月刊誌『ゴーギャン』元編集長。『女優森光子 大正・昭和・平成−八十八年激動の軌跡−』『帝国ホテルの流儀』(共に集英社)などの書籍も手掛ける。

 

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