高度成長期から活躍する“東武顔”車両

★東武日光線(中)

2013.05.31


臨時快速は多くのファンが見守るなか、終着駅にゆっくり進入してきた【拡大】

 車両の前面は「顔」と呼ばれる。顔は時代ごとに流行がある。通勤、近郊型電車の場合、戦後まもなくは国鉄80系の影響で大型の2つ窓が全国に広がった。その後は次第に角張った形がはやり、現在はJR東日本のE233系など膨らみを帯びたものが主流といえる。

 1963(昭和38)年から導入された東武鉄道の8000系は、前面に「東武顔」との呼び名がある。私鉄の電車としては最多の712両が製造され、高度成長期から文字通り東武の顔として活躍してきた。老朽化にともなう改修が行われた際、前面もリニューアル。唯一、登場時の姿で残っているのが「8111F編成」(6両編成)である。

 実はこの編成、2011年に東上線での運用を最後に引退している。そのまま廃車になると思われたが、東武博物館の所有となり、走行可能な形で保存されることになった。博物館の所有で動態保存された異例のケース。おかげで先のゴールデンウイークのように、臨時列車の運行で快走する姿を楽しめる。

 8111F編成の到着を東武日光駅で待ち構えた。同編成による臨時快速は12時14分に始発の東武動物公園駅を発車し、13時39分に東武日光に到着予定。多くのファンが見守るなか、終着駅にゆっくり進入してきた。

 保存が決まってから、車体の色は当初のベージュ、オレンジに戻されている。東武の車両というとクリーム1色の印象が強いのだが、昔からのファンにはベージュとオレンジの塗り分けがこたえられないのだろう。さすがは博物館の所有だけに、車内には「昭和30年代の東武沿線風景」と題した写真が展示されている。乗り込んだのは電動車のモハ8311。14時18分に発車、モーター音を楽しみつつ、次なる目的のため下今市駅で下車した。 (久保木善浩)

 

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