大学入試にTOEFLは必要?

2013.06.04


自民党・教育再生実行本部の提言書を受け取る安倍首相(右)=4月8日【拡大】

 自民党の教育再生実行本部はこのほど、英語能力を測る、世界的に普及した国際テスト・TOEFL(トフル)を大学入試に義務づけるなどの教育政策を安倍晋三首相に提言した。

 同本部はTOEFL導入について、海外で活躍できる人材の育成を目的としている。特に、英語教育において、「TOEFLなどの一定以上の成績を大学の受験・卒業要件にする」「高校段階でTOEFL45点(英検2級)等以上を全員が達成」。大学については、「約30校の卒業要件をTOEFL90点相当にし、集中的支援でグローバル人材を年10万人養成する」としている。

 実現のためには、英語教師の採用条件を一定の英語力(TOEFL80点以上など)とする、求められる英語力を達成した教師の割合を都道府県ごとに公表。現職英語教師の全員が国内外で研修受講−などが必要としている。

 さて、TOEFLは米国大学入学には必須である。日本の高校生が米国の大学に入学を希望する場合の、一般的な事例を紹介する。高校3年生の12月〜1月までに出願し、3月に高校を卒業、同年の9月に米国大学に入学する。出願資格として英語はTOEFL−iBTが課される。120点満点で80点〜100点など(大学、学部によって違う)。

 TOEFLの代わりにIELTS(アイエルツ)受験の場合は、6・0〜7・0以上が要求されることが一般的だ。TOEFL−iBTや米国版センター試験であるSATは、日本で通常の高校生活を送っていては、とても要求する点数に達しないことが多い。

 東京都内であれば米国留学のための塾があり、費用はかかるものの、米国留学の水準に達するまで鍛えてくれる。地方の場合は、各自で工夫するしかない。独学で達した人もいるので諦めないことだ。ネットなどを通して、米国留学経験者にアドバイスをもらうのも良いだろう。いずれにせよ、早め早めに準備しておかないと難しい。

 日本の大学でのTOEFL導入は疑問だが、グローバルな舞台で学びたければ、避けては通れない試験であることは確かだ。

 ■山内太地(やまうち・たいじ) 1978年岐阜県出身。大学研究家。東洋大社会学部卒。国内の4年制大学783校(2012年度現在)をすべて訪問、取材。『時間と学費をムダにしない大学選び最辛ガイド2014』(中央公論新社)など著書多数。ツイッター@yamauchitaiji

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5000円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!