今年は、梅雨が来ているのか、来ていないのか、よく分からないまま夏らしくなってきておりますが、夏といえばクールビズ。私の前々回のコラムでもクールビズの着こなし方について言及しましたが、来月、再来月の真夏を迎えるにあたり、例年同様、首都圏を中心に【スーパークールビズ】(半袖、半ズボン、アロハなどでの出勤)OKな日を設ける企業さんも出てくることでしょう。
実際、一昨年から外資系企業で、甚平、浴衣での出勤を推奨するケースも出てきているのはご存じの通り。古き良き日本文化を愛してやまない日本イケダン協会でも、真夏には【スーパークールビズ】。ビジネスシーンでも、プライベートタイムにも浴衣の着用を推奨しており、今年も誰よりも格好良い浴衣をと【イケダン浴衣】をプロデュースさせていただきました。
われわれ世代の男性からは、『浴衣・着物といえば、帯の結び方が難しそうで面倒くさい』なんて声もお聞きしますが、皆さんもこれまでの社会経験から十分ご承知の通り、仕事でも遊びでも、男として格好つけるためには、経費はかけずとも手間暇をかける努力は必要なもの。
しかも今やインターネットの時代。『男性 浴衣 帯 結び方』などで検索すれば、イラスト、写真、さらには動画でも、親切丁寧に、しかも“タダ”(無料)で教えてくれるのです。
インターネットには、オジサマ世代の強い味方がいっぱい。これを利用しない手はありません。最近は若い方を中心に男女問わず、浴衣は兵児(へこ)帯(柔らかく簡易に結べる帯)で、結び方や位置などをアレンジ、胸元を空けたりして今風に着こなすのがはやりです。
しかし、やはり男子たるもの、特にオトナ世代のわれわれは、写真の私のように角帯・貝の口結びで腰骨とお尻にかかるくらいでビシッと締め、きれいに、さっそうといなせに着こなすのが理想。
さらに浴衣に相性の良いハットをかぶればアナタ、これぞまさに粋なオトナのオサレ。車内でも社内でも家内にもアナタの男の魅力を再認識させること間違いなしです。
■那須 顯一 1970年生まれ。会社経営の傍ら『日本を元気にしたい』と2009年に日本イケダン協会を設立。同協会会長としてセミナー講師など、多方面で活躍中。