「金融業界」への就職に強い大学はどこ?

2013.07.09


主な私大の金融・保険業界就職比率ランク【拡大】

 金融業界の就職実績は、その大学の就職力の強さが最も露骨に分かる指標だ。メガバンクや大手保険会社などを目指すのであれば、とにかく就職実績のある難関校や上位校を目指すべきである。

 東京大、一橋大、慶應義塾大などの経済学部に行くべきなのは言うまでもない。地方国立大はどうしても選択肢が地元に限られてしまうし、中堅私大では出世は難しい(それどころか入社も)。筆者は著書『時間と学費をムダにしない大学選び最辛ガイド2014』を執筆するために、全国の主要大学の経済学部の金融・保険業界就職率を調べたが、面白いほど偏差値順だった。

 地方銀行でも早慶や旧帝大が有利なのはもちろんだが、これに加え、各地方の旧制高等商業学校だった経済学部が、地域に確かな地盤を築いている。

 具体的には、国立では小樽商科大、福島大、富山大、滋賀大、和歌山大、香川大、山口大、大分大、長崎大の経済、商学部など。私立では、国公立ほどの威力はないものの、地方ごとに北海学園大、東北学院大、愛知大、松山大、福岡大などが強い。これらの大学では特に金融系で社会的地位の高い卒業生が多く、そうした長年の信頼も採用に好影響を与えている。

 地方銀行では旧帝大クラスばかりではなく、MARCH(明治、立教、中央、法政)、関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)出身の役員も散見されるので、メガバンクで出世競争を戦うのではなく、地元で堅実な地方銀行や信用金庫に行くのも手だ。

 女子の一般職についても触れておこう。立教大、青山学院大などミッション系大学は関係者から「男子よりも一般職の女子採用が多い」と評されている。一般職では、経済系学部のあるなしに関係なく女子大からの採用者数が多かった。が、リーマン・ショック以降は激減し、現在はMARCH、関関同立クラスの女子が歓迎され、女子大の地位は下がっている。

 金融の世界はビジネスの「頭脳戦」であり、大学受験で優秀な大学に入った学生が世界でしのぎを削る戦場だ。だからこそ、就職ランキングでも注目度が高くなる。

 ■山内太地(やまうち・たいじ) 1978年岐阜県出身。大学研究家。東洋大社会学部卒。国内の4年制大学783校(2012年度現在)をすべて訪問、取材。『時間と学費をムダにしない大学選び最辛ガイド2014』(中央公論新社)など著書多数。ツイッター@yamauchitaiji

 

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