筋肉量減少防いで元気に歩こう サルコペニアの克服(上)

★サルコペニアの克服(上)

2013.11.03

 10月、東京・丸の内で味の素主催の健康セミナーが開かれた。登壇者は国立長寿医療研究センターの鈴木隆雄所長。テーマは「高齢期の筋肉量減少症とロコモ予防」。

 ここで、耳慣れないことばを聞いた。「サルコペニア」。「サルコ」=筋肉、「ペニア」=減少で、筋肉量減少症のこと。「ロコモ」がようやく耳慣れてきたと思ったら、今度は「サルコペニア」。だが、鈴木所長は、「やがてロコモ同様、誰もが口にするようになりますよ」という。

 「ロコモも市民権を得てきましたが、やはりメタボの方がまだ有名でしょう。メタボは中年期に予防すべき大きな課題だと思いますが、それを乗り越えて健康な高齢期を迎えても、今度は老化に伴って、骨や筋肉や関節などが衰えて運動に障害をきたすロコモが問題になります。その中でとくに、筋肉が衰えていくことを医学用語でサルコペニアといいます。恐らく今後ごく普通にこのことばを使うようになるだろうと思います」

 ロコモは運動器の障害だが、その原因は大きくみて3つある。(1)骨量・骨質の低下による骨粗鬆(こつそしょう)症(2)関節軟骨や椎間板に起こる変形性膝関節症・変形性腰椎症(3)筋肉量低下によるサルコペニア。

 これらがからみあってロコモになるわけだ。鈴木所長はいう。

 「人間が老いて衰えるのに、真っ先に現れるのは歩行障害です。次が排泄(はいせつ)、最後が食べることの障害が起きて死に至ります。ですから、最初に起きる歩行障害をいかに先送りするかが、高齢者の健康を考えるうえで大変重要です」

 その中でも、今回はサルコペニアの克服について焦点を当てるという。

 加齢に伴う筋肉量の減少では、女性の方が顕著だ。また、筋力が低いほど死亡率が高いというデータがある。サルコペニアの原因は、性ホルモンの低下、低栄養、不活動、などが考えられる。いずれにせよ、筋肉量減少の原因はタンパク質合成と分解のバランス、つまり筋タンパク質代謝の変化が考えられる。そこで注目されるのはアミノ酸が重要な役割を果たしていること。次回はアミノ酸によるサルコペニア克服の話。 (木村進)

 ■ロコモ ロコモティブシンドローム=運動器症候群の略。筋肉や骨などの衰えで歩行などに支障を生じ要介護リスクが高まる。予備軍含め4700万人が危機にある。

 

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