注目されるラクトフェリンのパワー 体の中からノロウイルス防御「外から対策」併用で万全!

2013.12.17


ラクトフェリンの入ったヨーグルト【拡大】

 冬が本格化してきた。忙しい年末は生活のペースが乱れがちで体調を崩しやすい。そこで注意が必要なのが、ノロウイルス感染だ。予防には、手洗いや食物・汚染物の加熱など“カラダの外から”の対策とともに、“カラダの中から”守ることも大事。そのために効果的といわれるのが、ラクトフェリンという成分だ。

 ラクトフェリンは、乳汁や唾液などに含まれるタンパク質の一種。免疫力の調整機能や抗菌・抗ウイルス作用、鉄分の吸収調整作用など、さまざまな働きが認められている。特に出産直後の母親の初乳に多く含まれており、生後間もない赤ちゃんを感染症から守っていると考えられている。こうしたラクトフェリンの力はノロウイルスにも働きかけるのではないかと、さまざまな大学や研究機関で研究が進められている。

 長崎大学医学部小児科の森内浩幸教授らは、ラクトフェリン400ミリグラム含有のタブレットを5歳未満の保育園児46人に16週間与える調査を行ったところ、ノロウイルス感染性胃腸炎を発症したのはわずか2人にとどまった(摂取しなかった園児は45人中7人が発症)。その理由として、ラクトフェリンが腸管細胞の表面やノロウイルスに結合し、ウイルスが腸管細胞に感染するのを阻止していることが考えられるという。

 こうした情報を敏感に受け止め、この冬から園児にラクトフェリンの入ったヨーグルトを与えているのが、東京都杉並区の久我山幼稚園だ。「自然の中で自然と遊ぶことを大切にする」を教育の特徴とする幼稚園で、園児1人ひとりの健康にも細かく留意し、手洗いやうがいの徹底はもちろん、家庭に対しても早寝早起きで睡眠時間を十分に取るよう指導している。そんな幼稚園だから、ラクトフェリンの導入もスムーズだった。

 「子どもたちの健康をどれだけ気づかっても、毎年数人はノロウイルスなどの感染性胃腸炎でお休みする園児が出てしまいます。ラクトフェリンは母乳にも含まれている安全な成分だということで、さっそく、子どもが食べやすいヨーグルトを試してみることにしました」と野上秀子園長。週3回、昼食後のデザートに与えているそうだ。「始めたばかりなので効果はわかりませんが、子どもたちをウイルスから守ってくれるよう期待しています」

 園児など幼い子どもに特に注意が必要なノロウイルスだが、感染は食品媒介だけでなく、患者の便や吐瀉物に触れた手に付着したウイルスがドアノブなどを介して接触感染したり、乾燥した吐瀉物が小さな粒子となって空中に漂い、それを吸い込むことでも起こる。潜伏期間1、2日で発症する上、まだ効果的なワクチンも開発されておらず、今のところ完全に防ぐのは困難だ。そうしたリスクを少しでも低減するために、“カラダの中から”防御するラクトフェリンが有用なのである。

 ただ、ラクトフェリンは熱に弱く、牛乳などの殺菌工程で機能が失われてしまうのが弱点。最近は、チーズを作った後などにできる「乳清」から抽出する技術が開発され、サプリメントや乳製品などに添加されるようになった。特に、久我山幼稚園で用いられているようなラクトフェリン入りのヨーグルトは、手軽に食べることができ、しかも毎日の習慣にしやすいとあって人気を呼んでいる。

 

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