“アクリショック”が直撃 群馬・大泉町ルポ 人通りまばらな「日本のブラジル」 (1/2ページ)

2014.01.15


事件の舞台になった群馬県大泉町のアクリフーズ群馬工場【拡大】

 食品大手マルハニチロホールディングスの子会社「アクリフーズ」群馬工場で製造した冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された問題で、騒動の舞台である群馬県大泉町が揺れている。町の財政を支えた大手電機メーカーが大リストラをするなど人口減少に直撃されるなかでの“事件”。地元住民は「町の衰退に追い打ちをかけるのでは」と危機感を抱く。アクリショックが直撃した町を歩いた。(安里洋輔)

 東京から約2時間。アクリ社の群馬工場からほど近い東武小泉線西小泉駅に降り立つと『ようこそ! 日本のブラジル』と大書きされたカラフルな看板が目に飛び込んできた。駅前には、町ぐるみでPRするほどに多いブラジル系住民向けの商店がズラリと並ぶ。ただ、人通りはまばらで南米らしい陽気なムードは皆無だ。

 農薬まみれの冷食問題が発覚してから2週間以上が過ぎた。

 群馬県警の調べでは、農薬は包装直前に人為的に混入された疑いが強いが、工場では厳しい安全管理態勢が設けられており、混入の原因と経緯は依然つかめていない。

 アクリ社などによると、工場には約300人が勤務し、稼働時間は午前5時〜午後11時。約8割が非正規労働者で、実習生を含めて外国人も11人いる。同社は、中国・山東省にも生産拠点を設けており、「工場では現地から派遣された中国人研修生も働いている」(関係者)という。

 工場の生産ラインは現在、ストップ。従業員らは返品された商品の検査業務を中心に行っている。従業員の1人は「事件が解決しないと、いつまでたっても生産を再開できない。このまま仕事がなくならないか」と不安を隠さない。

 別の従業員は「工場に住み着いた猫も食べる物がなくなってひもじい思いをしている。工場の前に集まったマスコミに餌をおねだりしているぐらいだ」と表情は硬い。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!