14年受験大異変 最後の「ゆとり世代」安全志向強まる 18、19日にセンター試験

2014.01.17


※代々木ゼミナールのデータを基に夕刊フジ作成。偏差値53以上を抽出。文・教育系を除く。表にある個別、全学統一、A、Bなどは試験形態を指す。カッコ内は学科、専攻、専修などの意。立教・コミ福(コミュニティ福祉学部)など学部・学科の名称が短縮表記されている部分がある。表はおおむね60%の合格可能性を表す【拡大】

 大学受験の幕開けを告げるセンター試験が1月18、19日に行われる。現役の高校3年生は「ゆとり教育」最後の世代。来年から入試内容は様変わりするため、一段と大きなプレッシャーを抱える受験生も少なくない。長引く不況の中、卒業後の就職も気になるところだ。試験対策、大学選びに失敗しないために、親のアドバイスは欠かせない。2014年受験戦争を乗り切る秘訣とは−。

 今年の受験現場には、例年にない緊迫感が漂っている。

 理由は、最後の「ゆとり世代」である現役の高3が浪人してしまうと、「脱ゆとり世代」がライバルになり、志望校合格がますます厳しくなるのではないか−という噂が広まっているためだ。

 ゆとり教育は従来の「詰め込み型」への反省から、2002年度から小中学校で、03年度から高校でスタートし、学習内容や授業時間を短縮する措置が取られた。しかし、基礎学力の低下が指摘され、政府は05年に方針転換。新たな教育課程(新課程)を導入して脱ゆとり教育に移行した。

 ゆとり教育で学んできた現役の高3に対し、高2は高校入学時点から数学と理科を新課程で学んでいるため、大学入試も様変わり。来年は数学と理科が新課程に基づいて行われ、再来年からは国語や英語を含めた全教科が新課程に切り替わる。

 センター試験は1年間の「経過措置」を設け、現役の高3が浪人して臨む来年入試は、ゆとり教育の現課程で受験できるものの、受験生には動揺が広がっている。

 「リーマン・ショック以降は安全志向が続き、今年はさらに浪人したくないという傾向が強い。分厚い下級生の教科書を見ただけで不安になる受験生も多い」

 進学実績などを広く調査する大学通信(東京)のゼネラルマネジャー、安田賢治氏はこう話す。

 業界関係者の間では1997年の“悪夢”が脳裏に焼き付いている。

 同じく教育課程移行期だった同年のセンター試験では、浪人生を対象とした「旧数学II」の平均点が、現役生向けの「数学II・B」の平均点を22点も下回ったのだ。

 もっとも、大手予備校「代々木ゼミナール」入試情報センターの坂口幸世(ゆきとし)統括本部長は、こうした関係者の不安を一蹴。「移行後も大枠は変わらない」と指摘し、こう続ける。

 「難関大は経過措置をきちんとやるし、浪人回避の傾向が強まると、ライバルが少なくなり、来年は狙い目ともいえる。あまり風評に惑わされないことが大切」

 噂や風評などもあって一段と安全志向が強まる14年の大学入試だが、ブランド力のある難関大学は依然人気が高く、最新の難易度ランクを見ても楽に入れる状況ではない=別表。努力して入った大学なら、卒業後の就職も望み通りにいきたいところだ。

 複数の学校に受かった場合、何を基準に進学先を決めればいいのか。前出の安田氏によれば、ポイントは偏差値と就職率を妄信しないことだ。

 「複数受かった場合、受験生は少しでも偏差値の高い方を選びがち。だが、偏差値1〜2ポイントの差は全く関係がない。また就職率が高くても、どんな会社に入っているのか見極めないといけない。偏差値でははかれない大学の魅力や、パンフレットに書かれている卒業生の就職先を、親が冷静になって分析してあげることが重要」

 大都市の有名私立と地方の国公立に同時に受かった場合も悩ましい。

 「少子化で子供を手放したくない親が増えて地方の大学の人気が高まっている」(安田氏)というが、大都市の有名私立のほうが、実績などから大企業に就職しやすいとの見方もある。

 地方国公立に進み、大都市での就職を目指す場合、就職活動で東京や大阪などに来るため、就活費用も大きな負担になる。

 「就職に有利なのは、やはり語学力。国際教養大(秋田市)や早稲田大国際教養学部(東京都新宿区)などは授業がすべて英語で行われるため、高い語学力が身につき、企業からの人気が高い」(同)

 親の的確なアドバイスが奏功することもある大学受験。厳しい冬がいよいよ始まる。

 

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