大阪の町工場発“お好み焼きロボ”に世界が注目! 原点は「鉄人28号」

2014.01.29


コテを上手に使うお好み焼きロボット【拡大】

 大阪名物のたこ焼きやお好み焼きを作るロボットが、世界から注目を集めている。最大の難点だった具材をひっくり返す作業も素早くこなすこのロボットを製作したのは大阪の町工場だった。

 金属のアームがコテを持ち、アツアツのお好み焼きを1枚ずつ器用にひっくり返していく。産業機械の設計製作を行う「東洋理機工業」(大阪市西淀川区)が2008年の「国際次世代ロボットフェアICRTJAPAN」で発表した「お好み焼きロボット」だ。

 ボウルに入った材料を鉄板に落としたあと、ボウルをさらに揺すって内側についた材料を落として使い切る「もったいない精神」もプログラムされている。

 開発したのは同社の細見成人社長(65)。「子供のころからロボットが好きでした。私の世代は鉄人28号が原点です」と笑顔で話す。

 早大卒業後に大手鉄鋼メーカーに就職したが、ロボットへの興味が断ち切れず、1981年に退社。父が経営していた今の会社を継いだ。コマツなど大企業と組んで産業用ロボットを次々に製作する一方で、「ロボットができる人の優しさ」を求めて、大手企業と組んでシステムの企画、構築、運用などを一括して行う「システムインテグレーション」の草分けとしても活躍してきた。

 「人がやりたくない仕事、人にやらせたらダメな危険な仕事、人ができない仕事。こうした作業はロボットに任せ、人はもっとクリエーティブな仕事をすべきだ」が持論。そのためにロボットがより多くのことに使えないかを考えている。

 「例えば職人の技能継承が危ぶまれるなか、ロボットが熟練技能を継承できないか。ロボットを工場(のライン作業)から解放するのが目標です」

 ロボットの可能性や文化の広がりを追求しようと、2004年に著名なロボットクリエーターでロボ・ガレージ社長の高橋智隆氏らと、次世代ロボット開発ネットワーク「RooBo」を設立。病院を抜けだそうとする患者に「どこへ行くんですか」と声をかける「安全見守りロボット」を開発した。

 さらに「がちがちの石頭からは何も生まれない。遊び心が大事」(細見社長)と製作したのが07〜08年に国際ロボット展などで公開された「たこ焼きロボット」だ。竹串を持った腕がたこ焼きの周囲をなぞって焦げつき部分を鉄板から浮かせ、少しずつ回転させていく。はけでソースを塗り、青のりを振りかけるところまでこなす。プログラミングは長男で同社技術部の康仁さん(38)が担当、まさに親子でロボットの持つ可能性に挑戦している。

 世界初のたこ焼きロボとお好み焼きロボはいずれも欧米各国のメディアで報じられ、世界中から問い合わせが殺到した。11年には「綿菓子ロボット」、12年には「ネイルアートロボット」も開発した。

 「出し物として作っています。ある意味お遊びですが、その中から新しい技術の芽がつかめたらと思う。他人から見ればお遊びですが、私たちは真剣にやっているんです」と細見社長は笑い飛ばした。

 

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