【花粉症を吹き飛ばせ】症状悪化で薬の選択に悩む人に朗報 免疫療法が保険適用

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2014.02.14


たかが花粉とはあなどれない。独自に判断するとこじらせる原因にもなる(写真と本文は関係ありません)【拡大】

 今年の花粉飛散量は昨年より平年並みあるいは少なめとの予想。花粉の量は気温上昇とともにアップするが、症状がひどくなる前から飲むことを推奨される「抗ヒスタミン薬」では、飛散量が増えると効きにくくなる人もいる。そんなときに迷いやすいのが、薬の量を増やすべきか、変えるべきかの選択だ。

 そもそも花粉症は、スギ花粉が体内に侵入すると、体内防御システムともいうべきIgE抗体が粘膜の肥満細胞を刺激し、ヒスタミンなどの化学物質を分泌することで、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こす。そのため、ヒスタミンの作用を抑制する抗ヒスタミン薬は、花粉症治療薬の代表格になっているのだ。しかし、それだけでは治まらない症状もある。

 花粉症治療のスペシャリスト、日本医科大学耳鼻咽喉科学の大久保公裕教授が説明する。

 「化学伝達物質には、ヒスタミン以外にロイコトリエンや、プロスタグランジン、トロボキサンなどがあります。体内へのスギ花粉の量が増えると、ヒスタミン以外の化学伝達物質も増えるのです。また、神経が過敏に反応することでも、症状は悪化します。結果として、抗ヒスタミン薬だけでは症状が抑えきれないケースは珍しくありません」

 治療薬には、抗ヒスタミン薬以外に、抗ロイコトリエン、化学物質を抑制するメディエーター遊離抑制薬、粘膜の腫れを取り除く点鼻の血管収縮薬やステロイド薬と、いろいろある。耳鼻咽喉科の専門医であれば、症状に合わせた薬の処方が可能だそうだ。

 しかし中には、医療機関を受診する時間がないという人もいるだろう。ドラッグストアなどで入手できる一般用医薬品にも、医療用と同じ成分の抗ヒスタミン薬や、他の成分を複合的に処方したものもある。一体どう選べばよいのか。

 「一般用医薬品で『鼻炎用』と記載されているのは、風邪のときの鼻炎に対応し、長期的に服用する処方にはなっていません。そのため眠気などの副作用が多い。アレルギー専用薬を選ぶのが基本ですが、症状をきちんと抑え、副作用による仕事のパフォーマンスへの影響を避けるならば、やはり専門医のいる医療機関への受診をお勧めします」(大久保教授)

 花粉症の症状も、薬による副作用も避け、完全に治したい。そんな人々に現在注目されているのが、アレルゲン免疫療法。あらかじめスギ花粉の抗原を少しずつ体内に入れることで、スギ花粉に対する反応を弱める仕組み。「シダトレンスギ花粉舌下液」が厚生労働省の承認を受けて保険適用され、今年6月頃から治療が受けられるようになる予定だ。

 「『シダトレンスギ花粉舌下液』は、花粉症シーズンの3カ月以上前から行わないと効果はありません。来シーズンに向けて花粉症を治したい人には、保健収載予定は朗報でしょう。現在、スギ花粉以外のヒノキやダニなどの研究も進めており、将来的には、免疫療法で花粉症は治るのが当たり前の時代になると思います」と大久保教授は話す。 (つづく)

 

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