◆枝野氏「国辱的」
また、菅氏同様、枝野幸男元官房長官も最近、首相を強く批判している。
「最高権力者だから憲法の解釈をどう変えてもいいと取られても仕方がない国会答弁だ。国辱的発言だ」
だが、法制局長官の国会答弁を排除した鳩山由紀夫内閣で法令解釈担当相を務めた枝野氏は22年6月、朝日新聞のインタビューにこう答えていたではないか。
「もともと内閣法制局は広い意味での意見具申機関だから、(法制局)長官が何を言っても首相や官房長官が『あれは参考意見です』といえばおしまい」
「行政における憲法の解釈は恣意(しい)的に変わってはいけないが、間違った解釈を是正することはあり得る」
菅内閣でやはり法令解釈担当相に就いた仙谷由人元官房長官も就任時の記者会見でこう明言している。
「憲法解釈は政治性を帯びざるを得ない。その時点で内閣が責任を持った憲法解釈を国民、国会に提示するのが最も妥当な道だ」
民主党は行政府の長であり、内閣のトップである首相が憲法解釈に責任を持つのは「国辱」で、一閣僚なら良いことだとでも言いたいのだろうか。それこそ妙ちきりんな解釈ではないか。(政治部編集委員)



