【世界を感動させた日本】アインシュタイン、チャプリンが絶賛 偉人たちに愛された日本

2014.02.28

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 世界に親日国が多い理由の1つに、日本を訪れ、滞在した外国人が抱く好印象が挙げられる。幕末から明治期に来日した西洋人は、ことごとく、日本人の礼節・親切・正直・明朗といった徳目に、西洋文明以上に洗練された文明を発見している。この時期の西洋人の驚嘆や称賛に光をあてた名著に渡辺京二の『逝きし世の面影』がある。

 古い所では、キリスト教布教で来日したフランシスコ・ザビエルは「この国はわが魂のよろこびだ」と日本をたたえている。大森貝塚の発見で有名な米国人、エドワード・モースは「鍵のない部屋に金品を置いておいて絶対に盗まれない」と、日本社会の安全を絶賛している。今でもタクシーに財布や携帯電話を忘れても出てくる国は日本ぐらいであろう。

 相対性理論で知られる物理学者、アルバート・アインシュタインは1922年に来日し、次のような言葉を残している。

 「私は地球上にこのように謙虚にして品位ある国民が存在することに深い感銘を受けた。私は世界各地を旅行してきたが、いまだかつて、このような気持ちのよい国民に出会ったことがない。日本の自然や芸術は美しく、深い親しみを覚える」

 喜劇王のチャーリー・チャプリンの秘書が、日本人だったことをご存じだろうか。彼の名前は高野寅市(たかの・とらいち、1885〜1971)という。広島生まれで1900年、15歳の時に渡米し、苦学の末、16年にチャプリンの運転手となった。

 チャプリンは高野の誠実さを高く評価し、たちまち秘書となり、やがて経理や護衛まで任されることになる。高野の勤勉さに感動したチャプリンは一時期、17人の使用人のすべてを日本人にしたほどだった。

 32年、チャプリンは来日するが、そのおぜん立てをしたのも、もちろん、高野だ。訪日の理由を尋ねられたチャプリンは次のように答えた。

 「日本人は皆、正直で親切だ。何をやるに際しても信頼できる。そのため、日本人に非常に好感を持つようになった。やがて、こんな素晴らしい人々をつくり出している日本という国に行ってみたくなった」

 ところが、高野はチャプリンの後妻、ポーレット・ゴダードの不興を買い、34年に解雇されてしまう。チャプリンは多額の退職金と、米映画会社ユナイテッド・アーティスツの日本支社長の地位を与えて、高野の労苦に報いた。

 発明王、トーマス・エジソンも、岡部芳郎(おかべ・よしろう、1884〜1945)という研究助手を非常に信頼していた。岡部はトーキー映画の開発に関わったといわれ、エジソンは彼の能力と勤勉さ、正直さを高く評価していた。電球を発明したエジソンが、初め、フィラメントに竹を用いたのも岡部の影響であったといわれている。

 ■藤井厳喜(ふじい・げんき) 国際政治学者。1952年、東京都生まれ。早大政経学部卒業後、米ハーバード大学大学院で政治学博士課程を修了。ハーバード大学国際問題研究所・日米関係プログラム研究員などを経て帰国。テレビやラジオで活躍する一方、銀行や証券会社の顧問、明治大学などで教鞭をとる。現在、拓殖大学客員教授。近著に「米中新冷戦、どうする日本」(PHP研究所)、「アングラマネー タックスヘイブンから見た世界経済入門」(幻冬舎新書)

 

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