危うい尖閣防衛 「2つの戦争を同時に戦う」実行力を失った米国 (1/2ページ)

2014.03.13


防空圏で応酬した米中だが、米国に尖閣を守る余裕はないようだ(AP)【拡大】

 米国のオバマ政権が議会に要求した2015年度の国防予算の内容が先頃、明らかになった。もっとも注目すべきは、予算が大幅に減額され、米国が「2つの戦争を同時に戦う」という、これまでの基本戦略を実行する力を失ったことだ。

 米国が2つの戦争を同時に戦うことができなければ、日米安保条約が存在しても、尖閣諸島を守るため、米国が中国と戦争することはない。

 友人の陸軍退役将軍は、私にこう言った。

 「同時に2つの戦争ができないというのは例えていえば、銃の中に弾丸が1発しかないことを意味している。弾丸がたった1発しかないということになれば、簡単に撃つことはできない」

 米国がたった1つの弾丸を撃つ。つまり戦争をするのは米国が危機にさらされた場合に限られることになる。その危機の可能性がある限り、他の場所でやみくもに戦争をやるわけにはいかない。

 友人は、はっきりと次のように言った。

 「持っている銃に弾丸が1つしか入っていないとすれば、米国が自らを守るため、その弾丸をとっておくのは当然だ。米国が尖閣諸島のために、その弾丸を発射することはない」

 オバマ大統領は、世界を大きく揺るがしているプーチン大統領のウクライナ侵略に対してすらまったく打つ手をもっていない。中国による尖閣戦略が、「米国の危機」の優先順位でいけば、限りなく下にあるのは明白だ。これまで日米安保条約のもとで安穏に過ごしてきた日本は、この現実を真剣に受けとめる必要がある。

 

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