形を変えてはびこる偽装闇金 質屋を装い金を貸し付ける形が横行

2014.03.18


偽装質屋から警察が押収した質草。ほとんど価値がない【拡大】

 高金利で金を貸し付ける闇金融は、ヤミ金融対策法の施行により、無登録で営業する業者に対する懲役や罰金刑などが引き上げられ、目に見えて減っていった。しかし、お金に困っている人を狙って形を変えた闇金融がはびこっている。

 今年に入り、警視庁は客からいったん不動産を買い取り、そこに利息分を乗せて買い戻させる形で、金を貸していた業者の経営者らを出資法違反容疑で逮捕した。表面上は不動産売買を装うも、実態は高金利で金を貸し付ける闇金融だったという。

 また、60代男性がポスティング広告を見て質屋に電話をすると、「何でもいいから質草を持ってきてほしい」と言われ、価値のない時計を持っていき、9万円を借りた。2回に分けて年金支給口座からの引き落としで返済することになったが、利息が高く一括で返すこともできないといった相談が消費者センターに寄せられている。

 これは質屋を装った闇金融である。通常、質屋では貸したお金以上の価値を持つ商品を預けさせ、返済されない時はその商品を没収して債務をなくすが、この偽装質屋では、担保にする価値のない商品を納めさせる。そして年金などを担保にして、返済金を年金支給の口座から引き落とすようにしている。

 昨年、こうした質屋を装って貸金業を営んでいた運営会社の元社長らが、警視庁により貸金業法違反と出資法違反容疑で逮捕されている。この業者は客らの納めた質草を転売した形跡はなかった。

 本来、貸金業者が利息制限法を超える利息をとることはできないが、質屋にはそれ以上の高い金利をとることが許されているため、質屋を名目にして、金を貸し付ける形が横行していた。今後も、さまざまに形を変えてはびこる偽装闇金の手口には注意するようにしたい。

 ■多田文明(ただ・ふみあき)1965年生まれ。ルポライター。詐欺・悪徳商法を数多く潜入取材。洗脳・カルトにも詳しい。新著『迷惑メール、返事をしたらこうなった。』(イースト・プレス)刊行。

 

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