日本びいきだった米指導者の死と「国の安全」への思い (1/2ページ)

2014.04.02


日本の理解者だったシュレジンジャー元国防長官(AP)【拡大】

 同盟国・日本にいつも思いを寄せていた米国の指導者が3月末、85歳で亡くなった。核戦略の大家で元国防長官のジェームス・シュレジンジャー博士だ。

 「核兵器を持つことが日本の安全を維持する最も確実な方法だ。持つかどうかは日本人が決めること」

 3年前、私のテレビ番組でインタビューしたとき、博士は言った。

 博士はニクソン、フォード、カーターの3氏の大統領の下、戦略家として冷戦を戦い抜いた。米国はソビエトの軍事施設だけではなく、モスクワのあらゆる場所を核攻撃の目標にするべきだという恐るべき全方位作戦を作り出したことでも知られている。

 博士が国防長官の時、私は日本人記者として初めてペンタゴンの記者室に机と電話をもらった。ベトナム戦争で、一緒に銃弾の下をくぐった『ニューヨーク・タイムズ』のウィリアム・ビーチャー氏が、国防総省広報担当の次官補代理で親切に取り図ってくれた。

 国防総省で初めて長官(当時)の博士に単独インタビューした時、彼は30分遅れてやってきた。

 「申し訳ない。ペンタゴンに来る途中、ジョージ・ワシントン・パークウエーで、珍しい鳥を見かけたので、つい追いかけてしまった」

 核戦略の大家は、「バードウオッチャーとして知られている」と後で聞いたが、謝罪の言葉に誠実で温かい人柄がうかがえた。

 その後も核やエネルギー問題で何度かインタビューしたが、2001年9月11日、アルカーイダが世界貿易センターを攻撃した直後にインタビューした時、「米国は40日以内に必ず報復攻撃する」と断言した。

 

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