女性たちが「ゲンバ男子」に熱視線 若い労働力確保につながるか

2014.04.09


注目を集める「ゲンバ男子」の1人、坂元鋼材の大石良太さん(29)=大阪産業創造館提供【拡大】

 「製造業の現場で働く男性は格好いい」−。最近、女性たちの間で「ゲンバ男子」なる言葉がインターネットやビジネス情報マガジンなどで注目されている。取材を受ける企業側にとっても、社内を活気づかせるアイデアとして注目しており、若い労働力確保につながると期待されている。

 製造業の現場で働く若い男性の魅力を伝える「ゲンバ男子」という企画を立ち上げたのは、大阪市の中小企業支援機関「大阪産業創造館」(大阪市中央区)のチーフプロデューサー、山野千枝さん(45)。昨年10月に「製造現場の間違ったイメージを変えてくれる格好いい男子たちを紹介しよう」と企画をスタートさせた。

 製造業と言えば、「きつい」「汚い」「危険」といういわゆる「3K」のイメージが色濃く残り、中小企業の経営者の間でも「若い人が来てくれない」と嘆く声があがる。そんななかで、山野さんは徹底した女性目線で取材を進めてきた。

 撮影にプロのカメラマンを起用し、大阪産業創造館が発行するビジネス情報紙「Bplatz press(ビープラッツプレス)」に掲載し、同館のホームページでも紹介している。

 これまでに50人ものゲンバ男子を紹介したが「実際に取材してみると、汚れた軍手とか、ヘルメットから見える真剣なまなざしなど、格好いい男子がとても多いことに改めて気付いた。取り上げた男性が、誇らしい気持ちになってくれれば…」と山野さんは話す。

 あわせて鋼材の曲げ加工、ワイヤーロープの手編み作業、溶接、円盤の切断加工など技術の現場もクローズアップしている。

 取材を受けた大阪市城東区の部品メーカー、マツダの松田英成社長(49)は「働いている若い人の顔が見えると、会社にも親近感を持ってもらえるので、現場でがんばっている男性の格好いい姿にスポットライトが当たる企画はありがたい」とエールを送る。

 松田社長によると、製造業の現場はもう3Kでないところが多いが、若者たちの間ではいまだに先入観が残っているため、中小製造業は就職希望者は少ないという。

 一方で、製造業に携わる経営者の中には「いいものを作ればわかってくれる」と積極的に情報発信をしないケースも少なくない。経営者と若者の双方の問題がからんで、若者が中小製造業への就職を敬遠している状況になっている。

 山野さんは「企画で取り上げるだけで、自分の仕事が社会に欠かせないものだということが実感でき、職場にも活気が出るようです。これからもどんどん格好いい『ゲンバ男子』を発掘しますよ」と意欲を燃やしている。

 

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