3Dプリンター拳銃が闇社会に流通の恐れ 殺傷力は本物とほぼ変わらず

2014.04.23


こんなかわいいものばかりではない。設計図さえあれば何でも作れる(ロイター)【拡大】

 10万円を切る格安価格も登場した3次元(3D)プリンター。今年2月には、経済産業省が「2020年に1兆円に達する」との市場規模試算を公表したばかりだ。印刷するような感覚で、誰でも複雑な立体物を造形できる注目の技術だが、その一方で、3Dプリンターで作られた拳銃が流通する恐れもあり、日本の闇社会に影響を与える可能性が危惧されている。

 銃社会の米国では、すでに議論を呼んでいる「3Dプリンター拳銃」。インターネット上では、完成品による試射映像まで流れている。

 「コンピューターで3Dデータを元にした設計図を制作できれば、誰にでも簡単に立体物を造形できるわけですが、その『3Dプリンター拳銃』の設計図が、ファイル共有ソフトを介してネット上に流出しており、誰でもダウンロードできる状況です。昨年、こちら(米国)のニュース番組で、民家での製造風景を報じていました」(在米の銃器ジャーナリスト)

 実際にネット上をにぎわす樹脂製の拳銃は、まるでおもちゃのような体裁だが、その使用方法次第では脅威になる。

 「硬質樹脂製であれば、殺傷力は本物と遜色ないでしょうね。20口径ほどで火薬量の少ない実弾でないと暴発の危険性が高いとはいえ、至近距離から2発ほどなら耐えられるでしょう。あの『餃子の王将』事件で使用された銃器が25口径の自動式拳銃でした。日本では、実弾の入手方法という問題点が残りますが、今後は素人のお手製の銃による犯行も可能ということです」(同)

 実際の製作には、業務用の高額な3Dプリンターが必要不可欠とはいえ、「改造銃=裏社会」という認識が覆えかねないところまで来ているようだ。

 銃器の価格破壊も懸念されている。

 「昨年11月、米テキサス州の企業が、硬質樹脂だけでなく、金属でも可能な特殊な3Dプリンターを使い、設計図が公開されている軍用拳銃をモデルにし、複製に成功してます。これにより高性能な拳銃が手軽に製造できることになってしまった。闇社会の流通経路や価格に影響が出れば、素人の手に渡る機会が増えることにもなりかねない」(警察関係者)

 昔では考えられなかったことが起こるのがいまの社会。早急な対策が望まれる。

 

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