銃まで造れる精巧さ、3Dプリンター技術普及で「ものづくり日本」ピンチ?

2014.05.12


居村容疑者がネットに投稿した「3Dプリント銃」の射撃シーン(ユーチューブから)【拡大】

 3D(3次元)プリンターでの拳銃製造が危ぶまれていたが、案の定、逮捕者が出た。容疑者の男が造った拳銃(3Dプリント銃)は殺傷能力が基準の5倍という危険極まりないものだった。画期的な技術として注目を浴びる3Dプリンターも、精巧な部品が容易に作れることから、「日本を代表する部品などが軒並みコピーされる」(IT関係者)と危惧する声は尽きない。

 神奈川県警に銃刀法違反(所持)の疑いで逮捕された湘南工科大(同県藤沢市)の職員、居村佳知(よしとも)容疑者(27)。

 逮捕容疑は、3Dプリンターで造った樹脂製の銃2丁(全長約20センチ)を4月12日に自宅で所持した疑いだが、県警が行った家宅捜索では、製造した銃5丁が押収された。プリンターは外国製の組み立て式タイプを約6万円で購入したという。

 バレたきっかけはネットだった。今年に入り、動画投稿サイトに自ら製造したとする銃などの動画を投稿、「銃を持つ権利は基本的人権」などと書き込んだのを県警が見つけて捜査していた。

 6万円台という格安価格も登場した3Dプリンター。印刷するような感覚で誰でも複雑な立体物を作れるのがウリだが、拳銃など武器製造への悪用も懸念されていた。

 「コンピューターで3Dデータを元にした設計図を制作できれば、誰にでも簡単に立体物を作れる。その『3Dプリント銃』の設計図が、ファイル共有ソフトを介してネット上に流出しており、誰でもダウンロードできる状況だった」と銃器ジャーナリスト。

 実のところ3D−は、日本が誇る製造技術を形骸化させる恐れもある。

 IT企業の幹部は「特許を取った部品が簡単にコピーされかねない。腕のいい職人の“匠の技”も必要なくなり、職人たちの死活問題にもつながる。小さな部品1つまでコピーとなれば、物づくりのスタイル自体大きく変わるだろう。産業界は大ピンチになる」。

 日本を支える中小・零細企業も危険にさらされている。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!