人間ドック学会の新基準、血圧147=正常 日医が批判「国民に誤解与え拙速」

2014.05.22

 日本人間ドック学会が発表した健康診断の「新基準」に、日本医師会(日医)などが猛反発だ。最高血圧は147まで「正常」とするなど大幅に緩和されたことについて、日医と日本医学会は21日、「多くの国民に誤解を与え、医療現場の混乱を招いており、拙速だ」とする見解を発表。人間ドック学会と、業界団体との対立は激しさを増すばかりだ。

 人間ドック学会は4月、2011年に人間ドックを受診した約150万人を分析し、高血圧の治療薬を飲んでいないなど「健康な人」約1万人の検査値の範囲を公表。そこで、血圧や血中コレストロールなどの基準値が、大幅に緩和されたことから、業界団体が反発する事態になっている。

 日医などは21日、「新基準」について、「多くのメディアが『血圧147は健康』などと報じ、国民にとって、2種類(140と147)の基準値が示されたこととなり、医療現場は大きな混乱を来している」と批判。「血圧値、コレステロール値などでは、将来起こりうる心血管病発症のリスク評価を行った、長期コホート(前向き追跡)研究などにより十分な検討を経て設定されているもの」とし、人間ドック学会の対応に疑問を投げかけた。

 同学会は「新基準」について6月にも正式にまとめ、今後の活用方法を検討していく方針だが、この“ダブルスタンダード”に、どう向き合えばいいのか。

 新渡戸文化短大学長の医学博士、中原英臣氏は「人間ドック学会の調査は、これまでにない大規模なもので医学的に正しい。人間ドック学会は健康な人を検査し、お医者さんは症状がある人の検査を行うため、双方の見解が異なるのは当たり前だ。病気かどうかを健康診断で決めてもらう国はまれで大混乱が起きている」と指摘。「背景には、医療費を削減したい健康保険組合連合会と、患者が減っては困る病院側のせめぎ合いもある」と話している。

 

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