増税なしで財政再建は可能 重要なのは名目GDPの成長 (1/2ページ)

2014.07.31

 政府が7月25日に公表した経済財政に関する中期試算で、プライマリー(基礎的財政)収支について、2013年度の29・6兆円の赤字(対名目GDP比▲6・2%)から、20年度は11兆円の赤字(同▲1・8%)に改善されるものの、それまでの黒字化実現は困難だと報じられている。暗に増税を求めているようにも読めるが、プライマリー収支の均衡のために何が必要なのだろうか。

 これまでのプライマリー収支の実績を見よう。名目GDP比でみると、03年度に▲5・6%であったのが、07年度に▲1・1%まで改善した。08年のリーマン・ショックがなければ、10年度には小泉政権での公約通りにプライマリー収支はゼロになっただろう。ちなみに、07年1月の中期試算では、10年度のプライマリー収支は0・2%と、財政再建が達成できるとされていた。

 この間、03〜10年度の名目GDP成長は平均で1・8%程度だ。この程度の名目GDP成長と歳出ムダカット等によって、プライマリー収支の均衡は可能だ。

 実際、過去のデータ分析によれば、プライマリー収支は前年の名目GDP成長率でほとんど説明できる。名目GDP成長が4%程度ならばわずかな歳出カット、5%程度ならほぼ歳出カットなしで、プライマリー収支の均衡化は達成できることがわかる。

 一方、増税をした場合、タイミングによっては名目GDP成長が低下するので、財政再建は元も子もなくなる。こうした過去のデータによれば、財政再建のために必要なのは増税ではなく、名目GDP成長である。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。