増税なしで財政再建は可能 重要なのは名目GDPの成長 (2/2ページ)

2014.07.31

 小泉政権は、周知の通り、基本的に増税をしなかったが、名目GDP成長とわずかな歳出カットで、財政再建をほぼ達成できたのに、今では増税しなければ財政再建できないと思い込んでいるマスコミは情けない。小泉政権で大きな歳出カットをしたと思い込んでいる人は多いが、例えば社会保障費は大きく伸びている。大きな伸びの中で、少し伸び率を抑制した程度の話である。

 しばしば小泉政権時に格差が拡大したと批判する人もいるが、これも他の政権に比べて拡大している事実はない。こうしたプロパガンダを流している人の中には、増税なしで財政再建が達成できたという事実が不都合である人もいることを国民はもっと知ったほうがいい。

 今の政府試算では、13〜20年度の名目GDP成長率は平均で3・2%程度だ。しかも、同期間の実質GDP成長率は平均で1・9%。これは、政府・日銀のインフレ目標2%と矛盾している。名目GDP成長率は3・9%なければおかしい。

 デフレーター(=名目GDP成長率−実質GDP成長率)は消費者物価より1%程度低いというが、それはデフレ期だけの特有な話だ。日本でもデフレ期以前はほとんど同じ動きになっていた。ちなみに、海外の政府の試算では、デフレーターとインフレ目標の数字は同じである。名目GDP成長率を意図的に低くして、プライマリー収支の赤字を作ったといわれても仕方ない。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

 

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