代ゼミ過激リストラ舞台裏 20校閉鎖に全国模試廃止 財務状況に不安はないが…

2014.08.26


大幅な事業縮小方針を明らかにした代ゼミ【拡大】

 大手予備校「代々木ゼミナール」(運営・高宮学園)の過激なリストラが波紋を広げている。全国27校を主要都市の7校に集約し、全国模擬試験を廃止、早期希望退職者の募集も行うという。浪人生の味方だった代ゼミも、現役志向の高まりで「以前ほどの収益を上げられなくなっていた」(業界関係者)というが、それだけが理由なのか。

 大学受験をお世話になった中高年にとってショッキングな再編計画だ。

 代ゼミによると、2015年4月から本部校(東京都渋谷区)、札幌校、新潟校、名古屋校、大阪南校、福岡校、造形学校(渋谷区)の7校に集約し、他の20校は生徒の募集を停止。全国模試は、15年春から東大や京大などの大学別の模試と高校1、2年生対象の模試のみを実施し、その他の受験生向け全国模試は廃止する。職員は40歳以上を対象に早期希望退職を募集し、講師の契約は個別に対応するとしている。

 代ゼミでは、校舎集約の理由を「少子化に伴う受験人口の減少や現役志向の高まりに伴う浪人生の減少のため」と説明するが、この急激な事業縮小はただごとではない。

 その舞台裏について、業界関係者は「代ゼミは内部留保が潤沢で、校舎も自己保有し、財務状況には不安がなく資金繰りがどうの…という話ではない。ただ、事業別でみると浪人生相手の事業は、現役志向と少子化による全入時代で受講生が減少し、ここ数年、赤字だったはずだ。その一方で、買収した中高受験進学塾のSAPIXは開成、麻布、桜蔭など難関中学の合格実績で他を圧倒している。大学受験事業が足を引っ張る状況だったと言える」と話す。

 教育関連企業の関係者は「数年前に代ゼミの創設者である前理事長が亡くなったが、新たな代になり、不採算部門を整理統合しているのだろう。SAPIXを買収したように大学受験からのシフトを図っている。そもそも大学受験は科目が多いため講師の数が多くなり、採算が取れないと言われる。全国模試の廃止も、予備校の規模縮小に伴う自然な流れ」と解説する。

 もっとも、急な整理統合で泣くのは講師や職員。もうちょっと緩やかな方法はなかったか。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。