日本に迫る“熱帯ウイルスの恐怖” 西ナイル熱、マラリア、黄熱 (1/2ページ)

2014.08.30


殺虫作業が行われた東京・代々木公園【拡大】

 首都圏で約70年ぶりにデング熱の国内感染者が出た。東京都は急きょ、ウイルスを媒介した蚊が生息するとみられる代々木公園の駆除を行ったが、驚きなのは本来、熱帯地方でみられる感染症が都心のド真ん中で発生したことだ。専門家は、地球温暖化による環境の変化を指摘。日本ではみられなかったさらなる熱帯由来の感染症の流行を警戒する。西ナイル熱に空港マラリア、そして黄熱。迫りくる“熱帯ウイルス”の恐怖とは−。

 埼玉の10代の女性のほかに、新たに20代の都内の男性と埼玉の女性がデング熱を発症、国内感染者はこれで3人になった。感染の“震源地”は代々木公園とみられ、東京医大の浜田篤郎教授は「今後も散発的に感染者が出るかもしれない」と話す。

 感染しても半数は発症せず、重症化するのも発症者の約1%というから、深刻に捉える必要はなさそうだが、なぜ熱帯や亜熱帯でみられるデング熱が都内で発生したのか、そこが問題だ。

 環境省関係者は「地球温暖化で平均気温が上昇していることが関係している恐れがある。今年は全国で集中豪雨が頻発し、例年よりも雨量が増えている。こうした環境変化によって、蚊などのウイルスを媒介する動物が増加し、感染症にかかりやすい要因が増えたものと考えられる」と推測する。

 世界保健機関(WHO)も、異常気象をもたらすエルニーニョ現象が起きると、雨量が増すなどして感染症の増加につながると指摘。南米で1990年までみられなかったコレラの集団発生が、エルニーニョによって海水温が上昇した年に起きたという報告もある。

 今回、国内感染が確認されたデング熱を媒介するヒトスジシマカは、かつては関東地方が北限だったが、最近は盛岡市まで北上したことが確認されている。日本の気候の変化が“熱帯ウイルス”を媒介する蚊の分布に影響を及ぼしている可能性は高い。

 

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