女優・楠城華子 “冤罪”に苦しむ人々の声を聞き流す希薄な当事者意識 (1/2ページ)

2014.09.11

 まだ私が絶賛婚活中の夏に、スイス人男性といい感じになりかけたことがあった。芽生えかけた恋心は8月のある日、表参道のおしゃれなカフェで熱く燃え上がり、一瞬で灰になった。時節柄、慰安婦問題について大激論になってしまったのだ。

 学生時代、私は国益や日本の政治家としての精神的支柱に関する講義を聴く機会に恵まれ、「慰安婦の強制連行はなかった」と理解していたが、当時は人前でそんなことを言えば右翼扱いされた。

 国際機関が集まるジュネーブ出身の彼は、「世界の人権問題を背負う正義の味方」の顔をしていた。そこが魅力でもあったが、悲しいかな、彼にとって第2次世界大戦時の日本は「悪」だった。

 韓国・済州島で女性を強制連行したとする吉田清治氏の証言を引き合いに出し「なぜ日本人は謝罪しないのか」と訊くので、私は好きな人の誤解を解きたい一心で「どうしてそんなこと信じるの? 私の話も聞いて」と拙い英語で訴えた。

 だが、証拠不十分だと納得してもらえなかった。自分の恋の行方より、日本人の誇りを守りきれなかったことが、私にはずっと心残りだった。

 

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