読者、東電だけでなく国民に謝罪を 徳島文理大学教授・八幡和郎氏 (1/2ページ)

2014.10.01


八幡和郎氏【拡大】

 朝日新聞の木村伊量(ただかず)社長が、大誤報の謝罪と編集部の抜本改革を表明したが、「読者と東京電力」にだけ謝れば済むことでないはずだ。慰安婦報道にせよ、東電福島第1原発の吉田昌郎元所長の調書についても、「日本国民と日本国家」には謝らなくてよいのだろうか?

 権力の巨悪を批判することを躊躇(ちゅうちょ)しては、ジャーナリズムとしての存在価値がない。だが、国民や国家の信用を著しく傷つけることが予想されるような記事を書くときは、それなりの慎重さを持って報道したり、書き方に気をつけろと言っても、言い過ぎではないと思う。

 今回の問題は、産経新聞による、朝日新聞とそのグループに対する全面勝利という結果となった、ある意味で、世界のジャーナリズム史に残るかもしれない“事件”だった。当初は朝日寄りだった他のメディアも、最後には足並みをそろえて朝日を非難している。

 ただ、いけないのは、せっかく朝日の記事や謝罪に至るまでの経緯を批判しておきながら、それは一言だけで、番組や発言時間、記事のほとんどを、「しかし、だからといって…」という火消しの方に割いている進歩系マスコミや言論人が多いことだ。これでは、「リベラルは胡散臭い」という印象を、日本人に植え付けてしまいかねない。

 

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