【北朝鮮拉致】立命館大生やOB、昭和から平成にかけ8人が謎の失踪 ある「共通点」も浮上 (2/3ページ)

2014.10.06


 賀上大助さんが住んでいた会社寮付近を調査する賀上さんの母、文代さん(左)と特定失踪者問題調査会の荒木和博代表(右)=18日、大阪市淀川区(松岡朋枝撮影)【拡大】

■浮上した「共通点」

 今月17日、調査会が京都市内で実施した調査では、新たな事実が判明した。昭和49年に失踪した酒井さんと54年に失踪した尾方さんが、京都市内の同じ下宿を利用していたのだ。

 2人は同じ時期に在学しておらず、下宿に住んでいた期間も異なる。だが、調査会の杉野正治常務理事は「職業や居住地域など、大まかな共通点が見つかることはあるが、共通の知人や同じ居住場所が見つかることは極めて珍しい」と明かす。

 調査に参加した2人の家族が下宿のおおまかな住所や経営者の名前を証言したことで、同じ下宿で暮らしていたことが判明した。今回の調査では、下宿の詳しい場所や当時の暮らしぶりを把握することはできなかったが、失踪者の多くが通っていた衣笠キャンパス(京都市北区)に近いことが明らかになった。ほかの立命館大に関係する特定失踪者も居住していた可能性があるとして、調査会は今後、失踪者の家族に照会する方針だ。

■ささいなことでも…

 調査会の現地調査には今回、尾形さんと酒井さんの家族が同行した。

 尾方さんの妹(57)によると、尾形さんの失踪後、家族は実家のある岐阜県高山市から京都市へ何度も足を運び、行方を探したという。妹は「まさか、北朝鮮に渡っている可能性があるとは思いもしなかった」と当時の状況を振り返る。

 尾方さんの父は57歳で亡くなり、母(79)が息子の帰りを待ち続けているという。「母が確実な手がかりがないかと心待ちにしている。ささいなことでもいいから、連絡がほしい」。調査会が運営する北朝鮮向け短波ラジオ放送「しおかぜ」のメッセージを収録した妹は兄に向かって、そう呼びかけた。

 酒井さんの家族では、姉の市川ちづみさん(66)が現地調査に参加。酒井さんの両親は失踪の理由が見当たらないため、自分たちが関係しているかもしれないと自らを責めながら亡くなったという。市川さんは「2人きりのきょうだい。元気なうちに再会したい」と思いを語った。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。