世界を知らぬエセ論者には社会&経済問題の解決は困難だ (1/2ページ)

2014.10.12

 かつて筆者が米プリンストン大学で学んでいたとき、ポール・クルーグマン教授が面白い話をしてくれた。

 「研究対象としては、日本とアルゼンチンが興味深いね。(経済学者の)サイモン・クズネッツが言っていたが、世界には『先進国』『途上国』『日本』『アルゼンチン』の4種類の国しかない。先進国と途上国は固定メンバーだ。例外として、日本は途上国から先進国に上がったが、アルゼンチンは逆に先進国から途上国に下がった。日本もアルゼンチンも“病理学的見地”から他に類を見ない面白い例なんだ」

 こんな話を思い出すのは、人口が減少するなかで、「日本は成長より成熟を目指すべきだ」とする論者が多いからだ。特に、左翼系の知識人がよく言う。日本の高度経済成長時代へのアンチテーゼとして成長を放棄するという考え方が流行った。

 そうした人たちにとって、ここ20年間の日本はさぞかし居心地がよかったことだろう。なにしろ日本は、名目国内総生産(GDP)、実質GDP、1人当たりGDPのどれをとっても、世界でほぼビリの伸び率だった。先進国でビリではなく、世界でほぼビリだったのだ。

 もし、この20年間の伸びのまま2050年までいくとどうなるだろうか。今の日本の1人当たりGDPは約4万ドルで、世界で20位程度だ。先進国とは、大体1人当たりGDPが1万ドル以上の国のことをいうので、日本は立派な先進国である。

 

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