中国、エボラに恐々 増えるアフリカ人不法滞在者 当局の隠蔽体質に不信感 (1/2ページ)

2014.12.09


エボラ出血熱の流入に備え訓練する中国・広州の医療従事者。習近平国家主席の心中は…(AP)【拡大】

 中国でエボラ出血熱への警戒感が急激に高まっている。流行の中心地域であるアフリカには、近年の投資ブームを受け、一説に100万人以上の中国人が居住。中国では広東省広州だけで20万人超のアフリカ人が滞在しているとの観測があり、「上陸は時間の問題」(医療専門家)との懸念が広がる。当局の情報隠蔽体質に不信感を募らせる市民も多く、噂やデマでてんやわんやだ。

 今も中国を震撼させるのは、10月下旬に駆け巡った衝撃的なあるニュースだ。ロシア国営放送局「ロシアの声」の中国語電子版が、「広東省でエボラ出血熱ウイルスの検査で陽性となった人が43人見つかった」と報じたのだ。

 中国国内でのエボラの初の感染例となる一大事だけに、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」で「ついに現代のペストが来てしまった」「ああ、死にたくない」など市民による反応が相次ぐなどパニック状態になった。

 だが、ほどなくロシアメディアが、中国共産党の機関紙「人民日報」電子版の記事を引用するなかで、「陰性」を「陽性」と誤って報じたことが判明。騒動は収束していったが、死に至る病をめぐる噂や混乱はいまも後を絶たない。

 浙江省寧波では、在留ナイジェリア人男性の「感染確認」の偽情報が流れ、広東省深●(=土へんに川)市では別の感染症をエボラ感染と取り違えて噂が広がり、当局が打ち消しに奔走する事態になった。

 エボラに対するこの混乱ぶりの背景には、急速に距離を縮める両国関係がある。「アフリカには、豊富な地下資源とインフラ整備の需要がある。10年ほど前からこの利権を狙って多くの中国系企業が現地に進出し、投資ブームが続いている」(貿易関係者)

 日本貿易振興機構(JETRO)によれば、2008年に1072億700万ドル(約12兆9720億円)だった中国とアフリカ諸国の輸出入総額は、13年には2102億3900万ドル(約25兆4395億円)に倍増した。

 

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