保護者に人気がある一貫校 トップは千葉・市川、地元志向を反映

2014.12.12

 志望校選びには、保護者の意見も反映される。そこで、首都圏319の学習塾の塾長、教室長に聞いた『保護者に人気がある一貫校ランク』を紹介したい。学習塾の塾長らに5校連記で校名を記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。

 トップは市川。昨年の5位からの躍進。今年の志願者は前年より122人増えて3175人、首都圏私立中で第4位の人気だった。トップは9位の栄東だった。

 千葉の私立中の入試解禁日は1月20日で、東京や神奈川の2月1日より早いため、本命を受験する前の“お試し受験”で人気が高い。地元塾の講師は「最近は試し受験だけでなく、地元千葉での中学受験熱が高まっています。地元の学校が第一志望の受験生が増え、市川の人気も上がっています」と話す。中学受験熱は一時、リーマン・ショックで冷え込んだが、復活の兆しが見えてきた。

 2位の芝と3位の駒場東邦は男子校で大学合格実績も高い。近年の入試では、男子校の人気が高い。その理由について、塾の入試担当者は「男子校の教育に、母親が理解を示すようになってきたから。母親には中学で、子供に友達ができるのか心配する人もいます。男子校で部活動の仲間と一緒に行動したり、喧嘩しながらも遊びに行ったりする仲間など男の子同士の世界を説明会で知るにつけ、評価が高まってきています」という。

 進学校人気の背景には、少子化が続き、子供が受験する7年後は今以上に大学に入りやすくなり、今から付属に進学させて大学を決めることはないとの考えが強い。

 一方で4位に中央大付横浜、5位に慶應義塾普通部、6位に早稲田実業が入った。中学入試の専門家は「進学校人気ですが、早慶など難関大の付属校は7年後も難関との考えがあり、根強い人気があります。志願者が減って偏差値も下がれば、人気になる可能性は十分にあります」と話す。

 保護者に人気の学校は、それぞれに理由がある。これらの学校が、来年入試で志願者が増える筆頭候補といえそうだ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

 

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