学習院大生の山岳部主将みせた自己犠牲の精神 2人の遺体はロープでつながれ… 八ケ岳遭難死 (1/2ページ)

2015.02.12


部員2人が遺体で見つかり、取材に応じる学習院大山岳部の荒川一郎部長(右)=11日夜【拡大】

 若い男女2人の遺体は、ロープでつながれた状態で見つかった…。長野県の茅野市と原村にまたがる八ケ岳連峰・阿弥陀岳(2805メートル)で発生した学習院大山岳部員の遭難事故。9日の行方不明から2日後の11日、長野県警が遺体を発見、収容したが、この痛ましい事故には、山岳部の男性主将が新入部員の女性に付き添って遭難するという背景があったことも分かった。

 長野県警によると、死亡したのは、4年生で山岳部主将の吉田周平さん(22)と、1年生の土山莉里香さん(19)。滑落したとみられ、死因は吉田さんが多発外傷で、土山さんは低体温症だった。

 2人の発見場所は標高約2560メートル地点の急斜面の雪だまり。2人はロープで体をつないだ状態で、上に約1・5メートルの雪が積もっていた。県警は雪崩に遭った可能性もあるとみている。

 2人は山岳部のメンバー計5人で7日に入山したが、8日に道に迷い、山中でビバーク。9日に拠点とする山小屋付近に向かう途中で、土山さんが遅れたため吉田さんが付き添い、別行動となった。別れた3人は山小屋に着いたが、2人が夜になっても到着しなかったため、救助を要請していた。

 主将の吉田さんは日本山岳会の学生部委員長も務めていた。山岳部のホームページ(HP)には、《8000m峰の夢のため、日々努力に励む。技術力・経験ともに秀でており、名実共に山岳部のリーダーである》と紹介。HPなどによると、スイスとイタリアの国境にあるアルプスの名峰マッターホルンを登頂したほか、アルプス最高峰のモンブランやヒマラヤなど、海外の登山経験も多かったという。

 

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