国債「先行き不安」は債券市場関係者だけの不安 国民全体にはハッピー (2/2ページ)

2015.02.26

 ただ、これまでのデータでは、経済の回復に少し遅れて長期金利は上がり出す。時折、先取りしすぎて一時的に景気回復の前に上がり出すこともある。

 債券関係者は、この景気回復の前の一時的な上昇を心配している。しかし、世間一般にとっては、景気回復の方向であればいい。債券関係者と世間一般のズレがあるので、債券関係者の心配を記事にすると、世間一般からみれば、ちょっと的外れの記事になる。記事にある先行き不安とは、経済の先行き不安ではなく、債券相場だけの先行き不安である。

 金融機関では、デフレで本業の貸出が思うように伸びない中、債券部門が金利低下を背景に収益を支えてきた。債券関係者はデフレ下では自分たちの存在価値があったが、デフレを脱却すれば本業の貸出部門が盛り返してくる。

 債券関係者は、その焦りが出て、乱高下や先行き不安を唱えるが、それはまさしく経済が良い方向に向かっている証しでもある。

 デフレでは債券部門が優勢であったが、脱デフレでは主役交代になり、金融機関全体としてみれば収益は上がる。しかも、経済全体でみればいい方向なので、国民全体にとってはハッピーである。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

 

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