米国人が知らなかった米国の大地震が日本の古文書から初めて分かったことがある。
日本では江戸時代の1700年1月26日、地震も感じなかったのに、いきなり津波が襲ってきて大きな被害を生んだ。ナゾの津波だった。日本各地に残る古文書にはこの津波が書き残されている。
21世紀になってからの研究でようやくナゾがとけた。米国西岸で大地震が起きて、その地震からの津波が14時間かかって太平洋を渡って日本にまで達したものだったのである。
米大陸の西岸で海水につかって枯死した木が多いことも発見された。枯れた時期は幹に刻まれた最後の年輪から分かる。年輪からの推定は1699年8月から1700年1月の間。この地震と一致した。
アメリカ合衆国が独立宣言を出したのが1776年だったから、まだ米国という国ができる前だ。
地震は2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)なみの巨大な地震だった。マグニチュード(M)は9くらいと考えられている。
米国の50ある州のなかで地震が起きる州はカリフォルニア州とアラスカ州だけだと一般には思われている。
たとえばカリフォルニア州のサンフランシスコでは1906年にサンフランシスコ大地震が起きた。米国の大都市で最大の被害を生んだ自然災害だった。約3000人が死亡し、火は3日間も燃え続け、多くの建物が崩壊するなど大きな被害を引きおこした。




